「上半期のダート王決定戦」であるフェブラリーSへのローテーションは数多くある。ただ、近年になって重要度が増しているの…
「上半期のダート王決定戦」であるフェブラリーSへのローテーションは数多くある。ただ、近年になって重要度が増しているのは根岸Sだろう。14年から勝ち馬に優先出走権が与えられるようになったことで、賞金不足でも「何とかフェブラリーSへ」と目論む馬の参戦が増えている。それはさておき、この間に両レースを連勝した馬は5頭。今回はその中から3頭を選び、それぞれのレースぶりを振り返ってみたい。
まずは16年のモーニンだ。前走の武蔵野Sで3着に敗れ、デビューからの連勝は4でストップしたが、勢いまでは止まっていなかった。4歳初戦となった根岸Sでは好位から抜け出し、2着のタールタンに半馬身差をつける完勝。続くフェブラリーSも同じようなレース運びから1分34秒0のレコードで駆け抜けて、GIウイナーの仲間入りを果たした。
続いては23年のレモンポップだ。重賞初挑戦となった前走の武蔵野Sでは2着に敗れたものの、ベストと思われた1400mの根岸Sでは負けるわけにはいかなかった。好位追走から馬なりで抜け出すと、追ってきたギルデッドミラーを半馬身凌いでゴール。重賞初制覇を果たした。続くフェブラリーSではマイルへの距離延長がカギとされたが、危なげのないレース運びで優勝。ダート界の頂点に立った。
そして最後は25年のコスタノヴァだ。前走のクラスターCはダートで初の連逸となる6着だったが、休養を挟み、4戦4勝の東京に舞台が替わって蘇った。根岸Sは中団から桁違いの末脚を繰り出して4馬身差の圧勝。一躍、フェブラリーSの主役候補に名乗り出た。そしてフェブラリーSは前哨戦よりも前でのレースとなったが、難なく抜け出して押し切り。鞍上のR.キング騎手は女性騎手初となるJRAの平地GI制覇を成し遂げたのだった。