WRC開幕戦ラリーモンテカルロ(ターマック、アイス、スノー)は1月22日、セレモニアルスタートに続いてSS1〜SS3を走…
WRC開幕戦ラリーモンテカルロ(ターマック、アイス、スノー)は1月22日、セレモニアルスタートに続いてSS1〜SS3を走行。5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせるトヨタは、今季からチームに加入したオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソンが首位に立った。さらに、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデも2番手、3番手で続き、トップ3を独占している。勝田貴元/アーロン・ジョンストンは、この日は7番手で終えたが、TGR-WRT2からエントリーするサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンはデイリタイアとなった。
(以下、チームリリース)
WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ1
2026年WRC開幕戦ラリー・モンテカルロがスタート
首位ソルベルグを筆頭にGR YARIS Rally1がトップ3を占める

TGR WRT / McKlein
1月22日(木)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロがモナコで開幕。フランス南部の山岳地帯で3本のステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位に立ち、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合3位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位につけました。なお、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、デイリタイアとなりました。

TGR WRT / McKlein
2026年シーズンの開幕戦ラリー・モンテカルロは、21日(水)の午後に、サービスパークが置かれるフランス南部ギャップの近郊でシェイクダウンが行われました。全長4.25kmのステージはドライコンディションとなり、1回目の走行で最速タイムを記録した勝田が1番手タイムをマーク。1.3秒差でオジエが2番手タイムを、ソルベルグが3番手タイムを、エバンスが4番手タイムを、パヤリが5番手タイムを記録し、5台のGR YARIS Rally1がトップ5を占めました。
一夜明けた22日(木)は、モナコのハーバーフロントでのセレモニアルスタート開始に先立ち、WRC史上最多タイ記録となる、オジエの9回目のドライバーズタイトル獲得を記念した「GRヤリスSébastien Ogier 9x World Champion Edition」を、オジエ自身がサポートする形でアンベール。その後、華やかなセレモニアルスタートを経て、選手たちは遠く離れたギャップのサービスパークを目指しながら、デイ1として3本合計60.76kmの山岳ステージを走行しました。日没前の開始となったSS1はウェットコンディションとなり、エバンスが、2番手タイムのソルベルグに5.6秒差をつけるベストタイムを記録。オジエは3番手タイム、勝田は5番手タイム、パヤリは11番手タイムでした。続くSS2は日没後のスタートとなり、標高が高い後半部分は、溶けて水分を多く含む雪や氷に覆われた区間が多くあり、非常に滑りやすいコンディションでした。このステージではソルベルグが、2番手タイムのエバンスに31.1秒差をつける圧巻のベストタイムを記録。エバンスを抜いて首位に立ち、25.5秒のリードを築きました。一方、出走順トップでステージに臨んだオジエは、大きく遅れて総合5位に後退。勝田は総合7位に順位を下げました。TGR-WRT2からエントリーのパヤリは、SS2で橋に当たりクルマの左リヤを破損。走行を続けることができなくなりデイリタイアとなりました。チームはクルマをサービスに運び、明日のデイ2でパヤリを再出走させるべく修理に取り組みます。デイ1最後のステージ、SS3は濃霧による視界不良などの理由により途中でレッドフラッグが出されキャンセルに。しかし、それよりも前に走行したオジエがベストタイムを記録し、総合3位にポジションアップ。2番手タイムのソルベルグが首位を守り、4番手タイムのエバンスはソルベルグと44.2秒差の総合2位で、勝田は総合7位でデイ1を終えました。

TGR WRT / McKlein

TGR WRT / McKlein
今シーズン、GR Yaris Rally2でWRC全戦に初めて出場する、TGR WRCチャレンジプログラムのドライバー山本雄紀は、確実性の高い走りを続けながらも、Rally2カテゴリートップ10内のタイムを記録。非常にトリッキーなコンディションとなったデイ1を走破しました。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
オリバーは非常に印象的なスタートを切りました。ラリー開始前に彼と話をした時、ここではコンスタントに良い走りをすることに努めてほしいと伝えました。ドライバーたちが直面した初日の厳しいコンディションの中、彼がここまで強さを発揮するとは予想していませんでした。今後さらにコンディションが厳しくなることが予想されますが、今のところオリバーはとてもリラックスしていて自信に満ちているように見えます。エルフィンも攻めのスタートを切りました。このようなコンディションでは大きなタイム差が生まれやすいため、彼にはまだ十分チャンスがありますし、それはセブも同様です。今夜セブはフラストレーションを感じていたようですが、明日、彼が力強く巻き返すと100%確信しています。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
今日の午後最初のステージは、クリーンな良いスタートを切ることができました。グリップはかなり低かったのですが、スタッドタイヤとスリックタイヤを組み合わせて履き、できるだけスムースに走ろうと心がけました。SS2 はコンディションが非常に悪く、グリップが全くなかったので簡単ではありませんでした。そしてSS3では、場所によっては道さえも見えませんでした。全体的にスタートはそこそこ満足できるものになりましたが、せっかく頑張って稼いだタイムを、このような状況で失ってしまったことは非常に悔しいです。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)
予想以上に厳しいラリーのスタートでしたが、今夜サービスに戻ることができて良かったです。最初のステージは少し慎重に走りすぎたかもしれませんが、それでもまずまずのスタートでした。大きなタイムロスを喫したのはその次のステージです。道の雪の表面部分が解けて水分を多く含み、まともに運転できないような状況でした。私たちにはどうすることもできず、多くのタイムを失いました。最終ステージも霧で視界が非常に厳しかったのですが、ライバルよりも上手く切り抜けられたようです。
オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)
本当に信じられないようなスタートでした。コンディションはクレイジーで、ステージごと、1kmごとに状況が異なっていましたし、リスクを冒す場面もありましたが、ペースを落としてマネージメントを試みた場面もありました。チャレンジングでしたが、楽しむことができました。クルマのフィーリングは良く、チームとの連携も非常に良好です。自分がこの順位にいるのは驚くべきことで、予想もしていなかったですし、ラリーをリードするつもりでここに来たわけでもありません。学ぶべきことはまだ多いので、ただベストを尽くし続けるのみです。
勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
ここまでの自分のドライビングとステージタイムにはあまり満足していません。それでも雨、雪、霧といったあらゆる悪条件を乗り越えることができたのは本当に良かったです。タイム差は理想的ではなく、この段階で望んでいたものでもありませんが、まだ道のりは長く、このラリーでは何が起きてもおかしくないことも理解しています。ですので、とにかく走り続けてベストを尽くすしかありません。
サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
残念ながら今夜は望んでいたようなシーズン開幕戦とはなりませんでした。SS2で凍結した橋で足を取られ、左後輪がバリアに接触してしまいました。残念ですが、少なくともマルコと私は無事です。チームがクルマを修理してくれると確信していますので、今夜は気持ちをリセットして、明日より一層強くなって戻ってきます。
ラリー・モンテカルロ デイ1の結果
1 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) 43m10.3s
2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +44.2s
3 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m08.6s
4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m25.9s
5 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +1m34.5s
6 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m44.8s
7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m24.0s
8 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m55.2s
9 エリック・カミリ/ティボー・デ・ラ・アイユ (シュコダ Fabia RS Rally2) +3m31.2s
10 レオ・ロッセル/ギヨーム・メルコレ (シトロエン C3 Rally2) +3m46.5s
TBC サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1)
(現地時間1月22日23時20分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
明日のステージ情報
競技2日目となる1月23日(金)のデイ2は、ギャップのサービスパークの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4/7とSS6/9は昨年走行しなかった新ステージ、SS5/8は最初の5.8kmのみが昨年のステージと重なっています。6本のステージの合計距離は128.88kmと4日間で最長、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は508.04kmとなります。