試合中に「カモンッ!」と自らを鼓舞した大坂(C)Getty Images 後味の悪さが残る騒動となった。 物議を醸したの…

試合中に「カモンッ!」と自らを鼓舞した大坂(C)Getty Images

 後味の悪さが残る騒動となった。

 物議を醸したのは、現地時間1月22日に行われたテニスの全豪オープン女子シングルス2回戦。世界ランキング17位の大坂なおみがフルセットの末に同41位のソラナ・チルステア(ルーマニア)を撃破した一戦だ。

【動画】大坂なおみが思わず困惑 ルーマニアの名手との騒動シーン

 手に汗握る攻防を大坂は、6-3、4-6、6-2で制して、3回戦へと駒を進めたのだが、第7ゲームで起きた騒動が波紋を呼んだ。

 4-2とリードして迎えた最終の第7ゲームが30-30となった直後だった。チルステアがファーストサーブをネットにかけた瞬間に大坂は「カモン!」と咆哮。あくまで自らを緊張から解放し、鼓舞する意図での叫びであったが、対峙した35歳は激怒。セカンドサーブを打とうとした手を停めた35歳は主審に向かって、「ねぇ、ポイントの合間に『カモン!』と言っていいの? そもそもポイントの合間に何かを話せるものなの?」と険しい顔つきで抗議したのだ。

 試合は主審が抗議を認めずに何事もなく再開されたが、惜敗した試合後もチルステアは、苛立ちを隠さず。ネット越しに軽い握手を交わした後に、大坂を険しい表情で睨みつけ、「フェアプレーってものが何かを分かってない! 長くプレーしているはずなのに、(フェアプレーを)まったくわかっていない」と叱責。会場の空気を凍り付かせるような事態となった。

 もっとも、試合後の会見でチルステアは、「彼女とのことは忘れて。あの出来事について深く話すつもりはない」「大きな問題はないと思ってる。ただの話し合い」と釈明。フェアプレー精神を説かれた大坂も「正直に言うと『カモン!』に対して、このように言われた経験は今までなかったので少し混乱している」としながらも、「彼女にとって最後となる全豪で、怒らせてしまってごめんなさい」とコメント。両者間でのわだかまりは解けている。

 ただ、国際的な関心度も高い全豪オープンでの騒動だっただけに、二人のやり取りは余波が広まっている。英紙『The Guardian』は「“フェアプレー論争”で感情が爆発」と銘打ったリポート記事において「試合後にキルステアは冷たい握手を交わした。そしてルーマニア出身の彼女は、オオサカに対して、ためらうことなく『長くプレーしているはずなのに、(フェアプレーを)まったくわかっていない』と不満をぶつけた」と振り返った。

 一方で一連の騒動に対して大坂を擁護する意見も飛んだ。NBAのメンフィス・グリズリーズのSNSなどで編集担当をこなしているクリエーターのラング・ウィテカー氏は自身のXで「テニスはよくわからない。サーブする時には大声で叫んでもいいのに、プレーの合間に『カモン!』と自分に言うことは許されないのか」と言及。さらに別の投稿で「もしも、自分と話すことが失礼だと言われるなら、そのスポーツは進化する必要がある」と嘆いた。

 果たして、大坂の振る舞いは敬意に欠いていたのか。その論争はしばらく収まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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