アメリカの年度代表表彰、エクリプス賞の授賞式が1月22日(日本時間同23日)に行われ、最優秀ダート古牡馬にBCクラシッ…

 アメリカの年度代表表彰、エクリプス賞の授賞式が1月22日(日本時間同23日)に行われ、最優秀ダート古牡馬にBCクラシックを勝ったフォーエバーヤング(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール、以下馬齢は25年のもの)が選ばれた。日本調教馬がダート部門で受賞するという史上初となった歴史的な偉業の価値を、JRA国際部の高松知之部長に解説してもらった。

 高松知之国際部部長「この歴史的な快挙に対し、藤田晋オーナーをはじめ、矢作芳人調教師、厩舎、牧場関係者など、同馬を支えてきたチームの皆様に、心より敬意とお祝いを申し上げます。エクリプス賞は、1971年の創設以来、北米競馬における年度代表馬、各部門の最優秀馬および顕著な活躍をした競馬関係者(馬主、生産者、調教師、騎手など)を決定する、世界で最も権威ある表彰の一つです。今回の受賞は、米国競馬の本流であるダート部門での選出であり、その意義は計り知れません」

 日本では凱旋門賞より勝つのが難しいのでは、とも言われていたブリーダーズCクラシック。この勝利は日本競馬界の歩んできた道のりの正しさを証明するものだったという。

 「世界最高峰の舞台での勝利による本賞の受賞は、米国の有力馬であるシエラレオーネ号やナイソス号といった実績馬とのし烈な評価争いを経て勝ち取ったものです。この結果は、フォーエバーヤング号の現役馬および種牡馬としての価値を世界的なものに押し上げただけでなく、日本のダート適性馬が本場アメリカのトップクラスをりょうがするレベルに達したことを示しています」

 また、高松知之国際部長は以前、競馬番組の作成を担当し、番組企画室長としてダート競走の体系整備に携わった立場から、世界の競馬界における「芝の日本」という評価から、「ダートの日本」という新たな認識が定着していくことに期待した。

 「日本国内では2023年より、JRAと地方競馬が一体となり、ダート競走の質の向上と振興を目指す『全日本的なダート競走の体系整備』を推し進めております。3歳ダート3冠路線の構築をはじめ、ダート競馬を興行として、またスポーツとしてより魅力的なものにするための変革期にあります。このような状況下で、フォーエバーヤング号が世界のダートの頂点に立ったことは、ダート振興の象徴的な出来事であり、今後の日本のダートグレード競走が国際グレードを取得していく上でも、日本馬のレベルの高さを国際的に保証する大きな一助となるでしょう」

 高松知之国際部長は2025年を振り返り、JRAが地道に続けてきた強い馬づくりの集大成となった1年と感じていた。

 「2025年は、日本競馬にとって特筆すべき一年となりました。芝においては、ジャパンカップにおいてカランダガン号が外国馬として20年ぶりに優勝し、同競走が『ロンジン・ワールド・ベスト・ホースレース』に選出されるという高評価を得ました。そしてダートでは、このフォーエバーヤング号の快挙です。1981年のジャパンカップ創設以来、競馬関係者の皆様が心血を注いできた「世界に通用する強い馬づくり」が、芝・ダートの両輪において結実したと言えます」