NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第6節(交流戦…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第6節(交流戦)
2026年1月24日(土)14:30 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京(D1 カンファレンスB)


身長171cmのフッカーに注目だ。リコーブラックラムズ東京の李淳弘選手(©リコーブラックラムズ東京)

スタンドから見つめていた舞台へ。

リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)の新人、李淳弘はリーグワンデビューを目前に控えたいま、緊張感と高揚感を隠さない。

李がラグビーを始めたのは、中学に上がってからのことだった。自らの意志で楕円球を持ち、自らの意志でフッカーというポジションを志した。特定の憧れがいたわけではない。スクラム、ラインアウトスローイング、コンタクト。すべての局面で責任を背負い、一つのミスで流れが止まるポジションだからこそ、やりがいを見出した。

リーグワンという最高峰の舞台にたどり着けば、対峙するのは屈強な外国籍選手や大型フォワードばかりだ。李の身長は171cm。体格で劣ることは、本人が誰よりも自覚している。だからこそ拠りどころとするのが、「100%のパワー」と「絶対に倒すという気持ち」。ただし、闘志だけでは通用しない現実も、BR東京加入後に痛感した。

「タックルはスキルが一番大事だということをBR東京に来て学びました」

腕の使い方、足の運び、力の伝え方。細部を磨くことで、フィジカルの差を埋めにいく。さらに求められているのはタックル後の“次の仕事”にもある。倒して終わりではない。立ち上がり、動き続けるワークレート。強度の高い舞台で生き残るための必須条件でもある。

その意識を決定付けたのが、昨秋に行われたリーグワンライジングでの経験だった。学生ラグビーのはるか上にある次元は想像以上だったという。

だから李は「リーグワンライジングがあって良かった」と口にする。トップレベルの選手たちと自分との間にある“差”を、正しく認識することができた。そして、逃げずに前へ進むための材料を手にした。

昨年5月に参加したJAPAN XVの合宿では世界基準も、日本代表が求める基準も知った。けがによる離脱含め、「いまはまだ足りない」と痛感した日々。現実は厳しかったが、同時に進むべき道筋も明確になる。まずはリーグワンで通用する選手になること。その積み重ねの先にしか、代表活動再挑戦の扉は開かない。

リーグワン初のメンバー入りを果たしたいま、喜びとともに胸に広がるのは決意だ。

「これまではスタンドから試合を見て、レベルの高さを感じていました。だからこそ、ピッチに立つまでの壁の高さにも気づくことができた」

その壁に、いざ挑む。李が一歩目を刻む。

(原田友莉子)