タイトリストが最新のボーケイウェッジ「SM11」を発表した。同モデルは、22日(木)開幕の「ザ・アメリカンエキスプレス…
タイトリストが最新のボーケイウェッジ「SM11」を発表した。同モデルは、22日(木)開幕の「ザ・アメリカンエキスプレス」でPGAツアーにデビューする。2007年に最初のモデルが発売されてから11代目となる「スピンミルド」は、マスタークラフトマンのボブ・ボーケイ氏が提唱するウェッジの3大基本要素である「コンタクト」「フライト」「スピン」に焦点を当てている。
タイトリストのウェッジは、昨季PGAツアーで26勝を挙げた。最新版であるSM11について、知っておくべき事柄は以下の通り。
コンタクト:業界最多27種類の組み合わせ
プレーヤーのスイングやテクニックはレベルにかかわらず、十人十色。そのことを認識するタイトリストはロフト、バウンス、グラインドの組み合わせにおいて最も幅広い選択肢を提供する。6種類のグラインドをベースに、27通りの組み合わせを用意することで、クラブフェースとボールのコンタクトを向上させる。
「プレーヤーにはそれぞれ違いがあり、ウェッジに多様性は欠かせない。万人に対応するウェッジなどないのです。ゆえに、我々は多くのグラインドオプションをそろえている」とボーケイ氏は話す。
発表とともに大きなアップデートが明らかになったSM11シリーズには、世界1位のスコッティ・シェフラーが昨季「全米プロ」「全英オープン」のメジャー制覇時に使用した前モデル、「SM10」で採用したバウンス角6度のKグラインドがラインアップに加わった。そのほか、Kグラインドのハイバウンスのロブウェッジ(58.12K、60.12K)も更新され、バウンス角は従来の14度から12度に変更された。
フライト:重心位置の正確性の実現
以前のモデルでは、同じロフトでもグラインド形状の違いにより、重心位置に差異があった。SM11ではこの不整合は解消されている。このことで、フィッティングの過程におけるばらつきを排除しつつ、安定した弾道(フライト)と打感が実現する。
この重心位置を見つけるため、タイトリストのツアーレップたちは米ツアーで最も人気のあるTグラインドを研究した。その結果、Tグラインドが他と比べて重心位置がわずかに高いことが判明した。これをすべてのグラインドに適用するべく、ボーケイのエンジニアは全グラインドのホーゼル長を変更した。
ウェッジ開発を統括するケビン・タッシストロ氏は言う。「SM11では、ロフト内の重心はすべて同じ位置になりました。このため、ゴルファーがフィッティングで適したグラインドを見定める際、どのグラインドであっても、2番目から5番目の溝で(ボールを)捉えるため、ボールは重心に対して正しい位置でコンタクトすることになります」
世界のトップ選手たちのフィードバックによると、過去のモデルでグラインドを変更する際は、常に打ち出し角の違いが伴った。つまり、ターフの抜け方か、弾道の好みに合わせて特定のグラインドを選択させる制約になっていたのだ。重心位置が統一された最新作では、その必要がなくなった。
重心位置の正確性の実現により、タイトリストはロフトに応じた「プログレッシブCG」設計を開発した。ロフトの低いウェッジ(44~52度)は、アイアンからのスムーズな移行と、フルショット時のドローの動きを中和させるため、重心位置は低めでフェース中央寄りになっている。54、56度は重心がさらに中央寄りで、ロフトの高いもの(58、60度)は低めの弾道とスクエアなクラブフェースを作り出すべく、重心はヒール寄りで高めになっている。
スピン:ショットに特化した溝構造
SM11ではロフトに応じて3種類の溝を採用している。主にグリーン周りで使用されるロフトの高いウェッジ(58、60度)には、様々なライに対応できるよう、広く浅めの溝が搭載される。ピッチングウェッジとギャップウェッジ(44度から52度)では、フルスイングでのパフォーマンスを高めるべく、狭く深めの溝。ロフト角54度と56度のウェッジは、前出の2つのデザインを橋渡しする溝となっている。
また、摩擦力を高めてボールとの接触時間を長くすることでスピン量を増加させる「ディレクショナル・フェース・テクスチャー」が採用された。溝が摩耗する速度を抑制する高周波熱処理が施されており、未処理のものに比べ、耐久性は2倍になった。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)