遊撃奪取宣言! ソフトバンク野村勇内野手(29)が21日、滋賀・草津市内で単独自主トレを公開した。昨季は自己最多126試…

遊撃奪取宣言! ソフトバンク野村勇内野手(29)が21日、滋賀・草津市内で単独自主トレを公開した。昨季は自己最多126試合に出場し、打撃主要3部門などでキャリアハイを更新。今季はショートに専念し、今宮健太内野手(34)らとのレギュラー争いへ気合十分だ。26年の目標は「20本塁打&20盗塁」に加え、遊撃でゴールデングラブ(GG)賞獲得を新たに設定。同時クリアはセ・パ両リーグで過去4人のみ。走攻守の大活躍で快挙達成を狙う。

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寒波の影響で底冷えするグラウンド。寒風が粉雪を乗せて吹きつける中、野村は遊撃でノックを受けた。テレビカメラ5台、報道陣約30人の視線を集め、白い息を吐きながら軽快な動きを披露した。午前の練習を終えると囲み取材に対応。今季への思いを問われた時だ。身震いしたくなる寒さの中、湯気が立ちのぼるほどの情熱的な言葉が続いた。

「ショートで今宮さんと勝負できるスタートラインに立てた。しっかり勝って、ショートのレギュラーを奪えるように。トータルでレベルアップしていきたいと思っています」

決意は行動にも表れた。昨年は今宮先輩に弟子入り。飛躍のきっかけをもらい、自己最多の126試合に出場。打率2割7分1厘、12本塁打、40打点、18盗塁はいずれもキャリアハイの成績だった。オフに小久保監督が「今宮VS野村」のショート争いを明言。今宮を尊敬する一方で、野村は「ライバルなので。今年は1人で勝負しようという思いで」と対抗心も。同じ土俵で練習していては「打倒今宮」は果たせない。師匠を超えるため“独り立ち”を決断した。

自主トレ先に選んだのは日本最大の面積を誇る琵琶湖で有名な滋賀県だった。NTT西日本時代の先輩に勧められたこともあるが、球団OB松田宣浩氏の地元だ。野村は「熱男を引き継ぐために来ました」と冗談っぽく笑う。年明け5日から始動し、22日に打ち上げ予定。「(2月)1日から勝負なので。100%の状態に仕上げていきたい」。ここまで6勤1休ペースで追い込み、宮崎春季キャンプ初日からの猛アピールを期した。

遊撃奪取を実現し、ある快挙を狙う。26年目標に「20本塁打&20盗塁」を掲げ、さらに「取りたい」とGG賞獲得に意欲を示した。同時クリアは、遊撃手では08年の西武中島裕之以来。セ・パ両リーグでも過去4人だけ。打って、走って、守って。湖国の地で走攻守での飛躍を思い描いた。【佐藤究】