寒風吹きすさぶ中山競馬場で行われる伝統のGII、AJCC。特殊な形態を持つ中山芝2200mは、スタミナと立ち回りの巧…
寒風吹きすさぶ中山競馬場で行われる伝統のGII、AJCC。特殊な形態を持つ中山芝2200mは、スタミナと立ち回りの巧拙が問われるタフな舞台だ。例年、GI戦線を見据えた実力馬や、冬の中山を得意とするリピーターが集結し、熱戦が繰り広げられる。今年も明け4歳の素質馬から実績豊富な古馬まで多彩なメンバーが顔を揃えた。データ分析から導き出された傾向を基に、この一戦を占っていく。
1.世代交代の波、4歳馬が圧倒的数値を記録
過去のデータを紐解くと、明け4歳馬の好走率が突出していることが分かる。その成績は[3-4-3-14]で、勝率12.5%、複勝率に至っては41.7%という驚異的な数字を叩き出している。対照的に、8歳以上の高齢馬は複勝率10%未満と苦戦を強いられる傾向にある。フレッシュな4歳馬が、斤量や成長力を武器に古馬の壁を打ち破るケースが多く見られるのがこのレースの特徴だ。馬券の軸を選定する上で、この世代の取捨は最重要課題と言えるだろう。
2.距離短縮ローテに潜む大きな妙味
前走の距離別に成績を見ると、今回距離短縮となる馬が[6-3-3-39]で勝率11.8%、複勝率23.5%を記録している。特筆すべきは単勝回収率で、132%と投資効率が非常に高い。長距離戦で培ったスタミナを武器に、タフな中山2200mで粘り込みを図るパターンが嵌まっている証拠だ。逆に距離延長組は出走数こそ多いものの、単勝回収率は30%台と低調。スタミナへの不安がない短縮組を積極的に狙うのが、高配当への近道となる。
3.前走GIII組の高い複勝回収率に注目
前走クラス別の成績では、GIII組が[1-6-5-31]で複勝率27.9%と安定した成績を残している。さらに注目すべきは複勝回収率で124%と、ベタ買いでもプラスになるほどの高い値を記録している点だ。GI組に人気が集まりがちな中で、GIIIを経由してきた馬たちが実力以上に評価を落とし、激走を見せていることが分かる。実績馬が休み明けで取りこぼす隙を突き、順調に使われているGIII組が台頭するシーンは十分に想定しておきたい。
ショウヘイはデータが強く推す4歳世代。前走は長丁場のGI・菊花賞を使われており、好走条件である「距離短縮」にも合致する。日本ダービー3着とここでは実績的にも上位で、不動の中心とする。