NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン2 第4節2026…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第4節
2026年1月17日(土)12:00 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 52-54 日本製鉄釜石シーウェイブス

歴史を変えた瞬間。あきらめない気持ちでつかんだ、“7度目の挑戦”での初勝利


終了間際に同点に追いつくトライ、日本製鉄釜石シーウェイブスの石垣航平選手

昨季のディビジョン2優勝チームである豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)を相手に、日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)が“金星”を挙げた。

リーグワン発足以降、幾度となくS愛知に挑んできた釜石SW。ただ、その壁は高かった。これまでリーグワンの舞台では6度対戦しているが、結果は全敗。善戦する場面こそあるものの、大差で敗れる試合も少なくなかった。それでも今季積み上げてきた手ごたえを、勝利という形に昇華してみせた。

序盤からアクセル全開で先制パンチを食らわせると、一時は逆転を許したものの差を広げられることなく、必死に追走。ミッチェル・ハントの決勝のコンバージョンキックが決まった瞬間、スタンドの釜石SWファンは大いに沸いた。

逆転に至るまでの約10分、極限状態が続く中でチーム全員が役割を遂行し、勝利を手繰り寄せた。試合後の記者会見に現れた河野良太の血のにじんだ顔が、激闘を物語る。「今日の試合で良かったところは引き続き継続していく必要がありますし、修正すべき点はまだまだ多くあります。今後も小さいことを積み重ねて、勝利につなげられるようにやっていきたいです」。

トウタイ・ケフ ヘッドコーチは勝負を分けた要因を「絶対にあきらめず、80分間戦い続けるのを徹底できたこと」だと語る。同点トライを取り切った石垣航平も「もっといい形で勝てる試合だったかもしれないですが……」と前置きしつつも「今週取り組んだ成果が出たと思います。僕が釜石SWに来てからも勝てていなかった相手だったので、素直にうれしいです」と充実ぶりを口にした。

今季初出場で重要なトライを奪った石垣。「チームとしてやることは変わらないので、これまでメンバーでもメンバー外でも関係なく、同じベクトルでやってきました。(試合に)使ってくれて感謝の気持ちはありましたけど、気負わずにやりました」と冷静だった。


最後に逆転となるコンバージョンを成功させたミッチェル・ハント選手のもとに駆け寄り勝利を喜び合う日本製鉄釜石シーウェイブスの選手たち

決勝点を挙げたハントは言う。「今後振り返ったときに、今日の試合が釜石SWにとって大事な一戦だったと言えると思います」。釜石SWはこれからもチャレンジャーとして戦い続ける。

(齋藤弦)

豊田自動織機シャトルズ愛知


豊田自動織機シャトルズ愛知の徳野洋一ヘッドコーチ(右)、鄭兆毅 共同キャプテン

豊田自動織機シャトルズ愛知
徳野洋一ヘッドコーチ

「まず、このホームでたくさんのファンの方々、そして運営に携わっていただいた方々の努力もあって、素晴らしい環境の中でラグビーができたことに、チームを代表して感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。続いて、勝ち点4を獲得された日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)のみなさんにも、チームを代表しておめでとうございますという言葉を送りたいと思っています。

結果としては非常に残念ではありますが、勝ち点1は獲得できているというところはポジティブです。イエローカードが4枚出てしまったところなど、反省すべきところはありますが、その中でも勝ち点を取ってくれた選手の努力に感謝したいと思っています」

──今季、試合の入りに苦労する場面が見受けられますが、どんなところに原因があるとお考えですか。

「1週間を振り返っても良い準備ができたと思っていますし、釜石SWさんが非常に手ごわい相手というのは、これまで何度も対戦している中で分かっています。そういった気の緩みという部分は考えられないです。ただ、1回のミスをどうリカバリーするのかというところで、ネガティブなアクションを繰り返してしまったのが、こういった展開になってしまった原因なのかなと思います。あとは、ゲームの流れを読んでいく力というのは、われわれはまだ学んでいる過程なのかなと思っています」

豊田自動織機シャトルズ愛知
鄭兆毅 共同キャプテン

「まず、試合に来ていただいたファンや家族の熱い応援に感謝しています。ありがとうございました。試合については、前半から自分たちのスタイルを発揮できず、いきなり点差が開いてしまいました。後半は修正したことでスタイルが出せる場面を作れて、逆転したところは良かったと思いますが、そこから流れを維持できなくて、イエローカードを4枚出してしまったのはチームの課題だと思います。しっかり今日の課題を修正して、次の試合に準備できるように頑張りたいと思います」

──キャプテンとして、試合の中でどんなメッセージを発していましたか。

「さっきも言ったとおり、試合の入りが良くなかったものの、後半に修正できたのは成長できた点だと思います。これからこういったしんどい状況をどう乗り越えるかというのは、自分をはじめ、若い選手たちがリーダーシップを持って、チームとして固まって戦うことが必要だと思います。そこを修正したいと思います」

日本製鉄釜石シーウェイブス


日本製鉄釜石シーウェイブスのトウタイ・ケフ ヘッドコーチ(右)、河野良太キャプテン

日本製鉄釜石シーウェイブス
トウタイ・ケフ ヘッドコーチ

「まず、選手たちの努力を誇りに思います。この1週間ずっと、80分間戦い切ろうという話をしてきました。選手たちは本当にあきらめずにやってくれたと思います」

──今年最初のゲームとなりましたが、この試合に向けて準備してきたものを教えてください。

「一番意識したのは、われわれの強みをしっかり生かすということです。試合がない期間にわれわれが得意なことや苦手なことを洗い出し、その中で得意なことを試合で生かせるようにということを守って準備してきました」

日本製鉄釜石シーウェイブス
河野良太キャプテン

「まずは本日の試合開催にあたりまして、素晴らしい環境でラグビーをさせていただき、ありがとうございました。試合の内容としては、非常にタフなゲームでしたが、最後まであきらめずに勝ち切れたことはチームにとって非常に大きな自信になると思います。今後の試合でも、この最後まであきらめない姿勢を続けていきたいなと思います」

──強敵相手に久しぶりの勝利となりましたが、率直な感想を教えてください。

「試合前から僕たちはチャレンジャーとして、本当に失うものは何もないですし、最後まであきらめずにファイトし続けようということを話していました。試合終了まで気持ちを切らさずにチャレンジし続けた結果が、今日の勝利につながったと思うので、そこは遂行できた点だと思います」