【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【ホーリーブル】 …

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【ホーリーブル】

 アメリカで通算16戦13勝。3歳時に年度代表馬に選出されました。1875年生まれのヒムヤーにさかのぼる父系に属しています。

 ヒムヤー系は、アメリカ土着の父系として約150年間にわたって続いています。ドミノ、コマンド、ブルーラークスパー、ダブルジェイ、クリムゾンサタン、アクアク、ドクターフェイガーなど、影響力の強い名種牡馬を出してきましたが、ノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系といった強力な主流血統が覇権を争う現代においては影の薄さは否めません。ヒムヤー系の米年度代表馬はホーリーブルが最後で、米リーディングサイアーはブロードブラッシュが最後。これらはいずれも1994年の出来事です。

 ホーリーブルは種牡馬として成功を収め、ケンタッキーダービー馬ジャコモ、米最優秀2歳牡馬マッチョウノなどを出しました。父系は後者を通じて続いており、わが国でダート向きの種牡馬として成功しているダノンレジェンド(JBCスプリント)、BCクラシックを勝ったムーチョマッチョマンなどが代表格。パワー型のダート血統で距離は万能です。

 ホーリーブルを母の父に持つ馬には、カラヴァッジオ、マニングス、カイロプリンスといった種牡馬が出ており、現代血統のなかで存在感を示しています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「ジェンティルドンナの母の父ベルトリーニはどんな種牡馬?」

 現役時代にイギリスでG3を勝ち、G1で2着3回という芝スプリンターでした。

 名種牡馬グリーンデザートの4分の3同血(父と2代母が同じ)という良血ながら、決してメジャーな種牡馬ではありません。ただ、ジェンティルドンナの母で英G1チェヴァリーパークSを勝ったドナブリーニを出し、同馬はジェンティルドンナだけでなく重賞を2勝したドナウブルーを産みました。活発に牝系を発展させています。

 ドイツの種牡馬ランキングで2022年から10位→5位→4位→2位と着実にランクを上げているアマロン(Amaron)は、「父シャマーダル、母の父ベルトリーニ」という血統。いずれドイツのリーディングサイアーになるかもしれません。

 ベルトリーニは父系を築くことはできませんでしたが、娘たちを通じて影響を与えています。