わずか“8スイング”で十分だった。それはキャロウェイが覚えている限り、最速のフィッテイングセッションといえた。あまり頻…

なかなかギアを替えないサム・バーンズも最新「QUANTUM」シリーズにスイッチ(PGA TOUR)

わずか“8スイング”で十分だった。それはキャロウェイが覚えている限り、最速のフィッテイングセッションといえた。あまり頻繁にギアを変更しないPGAツアー通算5勝のサム・バーンズが、新たな「QUANTUM(クアンタム)」シリーズへのスイッチを速やかに完了したのである。

キャロウェイのツアーマネジャー、ジョー・トゥーロンはPGATOUR.COMの取材に対し、新シーズンを迎えるバーンズのギア変更が想像以上にスムーズに進んだことを振り返った。

「“うわっ、すごい”という感じでしたね。サムは自分が使っているものより明らかに優れている点がない限り、なかなかほかのものに目を向けようとはしません。(同僚のツアーマネジャー)ディーンは丸一日つきっきりで作業するつもりだったのですが、8スイングで仕上げることができたのです。彼らは余った時間でハンティング(狩り)について話していましたよ」

キャロウェイの新シリーズについて、知っておくべき事柄は以下の通りである。

3つの魔法の数字

3層構造のトライフォースフェース(Callaway Golf)

新ドライバーは、異なる素材からなる3層の「トライフォースフェース」を採用している。チタニウム(速度向上)、ポリメッシュ(層を接合する軍事品質のポリマー)、そしてカーボンファイバー(フェース強化)による複合構造がインパクト時の大きなたわみと迅速な復元力を実現する。トゥーロンが解説してくれた。

「芯を外したショットの弾道がフェース全体で非常に安定しています。フェース中央からハイトウやローヒールにかけてスピン量のばらつき、または一貫性において、我々は驚異的な数値を目の当たりにしています。高初速をキープしつつ、ハイトウでも2000(rpm)を下回るスピン量の落ち込みがないのです。これは多くの選手がフィッティング過程で強調しており、彼らは毎回のように『トウ側であれはすごい』『ヒール側であれはすごい』と口にしていました」

フェース全域での一貫性を得るべく、キャロウェイはこれまでのドライバー同様にAIモデリングを継承した。実際の選手たちのインパクトパターンに基づいてフェースを最適化しつつ、打点の位置に関係なくスピードを維持できるようにした。

トゥーロンはPGAツアーでの高い転換率の要因について「スピードは言うまでもなく大きな要素です。ツアーにおいて我々は、契約選手、そして契約してない選手に対して飛躍的なスピード向上を示せたとき、最も成功を収めてきたと考えています。そして、『クアンタム』では早くもそれを実感しています」とうなずく。

プロ人気モデルが復帰

360°カーボンシャーシで軽量化を実現(Callaway Golf)

クアンタムシリーズの3モデルは、今日に至るまでPGAツアーで人気を博してきた、キャロウェイ「Aiスモーク」シリーズのようにカーボンファイバーに包まれた構造のドライバーヘッドに回帰した。

「カーボンの織目やアドレス時の形状など、視覚的な観点から、再び(ソールからクラウンまで)フルカーボンにしました。ここでも、多くのツアープレーヤーによるインプットとフィードバックが活かされています。見た目の点でかなりの成功を収めた『Aiスモーク』で我々がやったことと同じです。ツアープレーヤーからの“あのデザインに戻してほしい”という声にも押され、『クアンタム』に影響を与えたところはあります」

メリットは見た目だけに留まらない。トリプルダイヤモンド、トリプルダイヤモンドMAX、そしてMAX FASTモデルは全て360°カーボンシャーシを採用しており、MAXとMAX Dはカーボントップを採用している。ボディの軽量化、さらにその余剰重量を再配置することで、最大の寛容性を発揮する重心位置を割り出した。

ツアー仕様トリプルダイヤ

トリプルダイヤMAXを投入するツアープロも(Callaway Golf)

クアンタムシリーズにはMAX、MAX D、MAX FAST、トリプルダイヤ、そしてトリプルダイヤMAXの5モデルが用意され、あらゆるニーズに対応している。ただ、PGAツアープロたちのチョイスはトリプルダイヤに集中する。「ソニーオープンinハワイ」では、スイッチした8人中6人がこのツアー仕様モデルを使っており、残る2人はわずかに大きいトリプルダイヤMAXを選んだ。ちなみに両モデルともフェードバイアスとなっている。

また、キャロウェイはザンダー・シャウフェレアクシェイ・バティアキム・シウーマックス・グレイサーマンが新シリーズに移行したことも明らかにした。トゥーロンは改めて太鼓判を押す。

「主力のトリプルダイヤに加え、トリプルダイヤMAXも素晴らしい存在となるでしょう。昨年からの違いとして挙げられるのは、スピードの向上とともに、スピン量のばらつきがタイトになった点です。昨年の『エリート』では、何人かの選手のスピン量を十分な低さに抑えられない課題がありました。『クアンタム』ではスピン量を減らしすぎる心配をせず、適正に抑えることに成功しました」

クアンタムシリーズでは、トリプルダイヤとトリプルダイヤMAXの両モデルに、ヒール及びトウの調整可能な後部ウエートシステムが追加されている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)