ワールドシリーズ3連覇に向けて強化を続けるドジャース(C)Getty Images 果たして、ドジャースの“金満補強”は…

ワールドシリーズ3連覇に向けて強化を続けるドジャース(C)Getty Images

 果たして、ドジャースの“金満補強”は悪なのか否か。

 現地時間1月15日、FA市場の大物であったカイル・タッカーを4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で獲得したドジャース。今オフは、球界屈指の剛腕クローザーであるエドウィン・ディアスの獲得(3年総額6900万ドル=約106億9500万円)にも成功。大谷翔平との10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の契約がそうであったように、投資額に糸目をつけない補強は特大のインパクトを与えている。

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 国際的な話題を生み、ともすれば野球ファンの娯楽ともなっているドジャースの補強。一方で歯止めがかからない“一強化”を「悪」と見る向きもある。あくまで彼らは、豊富な資金力を活かしながら、既定の範囲内で交渉と補強を行っているに過ぎないのだが、いわゆるスモールマーケット球団との戦力格差が生じる現状は芳しくない。

 もっとも、米球界においてもドジャースの補強の是非に対する議論は二分している印象だ。その中で選手側の目線に立つ識者からは、「球界に良いことだ」という見解が示されている。元ドジャースのアレックス・ウッド氏は、自身のXで次のように発信している。

「ドジャースがああやって選手たちを次々と獲得するのは最高だ。このリーグには、“悪の帝国”と呼ばれる存在が必要だ。それに昨季はブルージェイズが彼らを崖っぷちまで追い込んだ。ポストシーズンじゃ何が起こるか分からない。僕の個人的な意見としては、ドジャースの補強は野球界にとって良いばかりだと思う」

 高額取引を成功させるドジャースが「必要悪」であるとしたウッド氏。選手たちの価値を高め続けてもいる彼らの手法は、必然的に野球界の向上にも繋がるという見方である。

 では、「異論」とはどのようなものがあるのか。大半は、潤沢な資金を持つ球団とそうではない球団の格差を問題視するもので、そのやり玉としてドジャースが挙げられている印象だ。「いまの野球界は実質的にルールがない無法状態。お金のあるチームが好き放題、やりたいようにやっている」と苦言を呈する米局『CNY Central』のアシュリー・ウェンスコウスキー記者は、こう論じている。

「いまの野球界のほとんどの球団は『そもそも勝ち目はない』と分かっていながら居座っている。でも、それはおかしい。野球は他のスポーツほど人気が高いわけじゃない。もっと人気を高められる余地はあるのにね。例えば、レッズみたいな球団のファンは、半永久的に『勝てるチャンスは微塵もない』と感じ続けないといけないのは厳しい。ほとんどの場合で『お金次第』っていうのは本当にしんどい」

 繰り返すが、ドジャースをはじめとする金満球団はあくまで既定の範囲内で補強を展開している。ゆえに非はない。しかしながら、圧倒的な資金力に物を言わせる戦略が横行する現状は、野球界の停滞に繋がらないか。議論は続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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