阪神の坂本誠志郎捕手(32)が19日、福岡県内で自主トレを公開し、世界一の女房役を目指すと誓った。16日に今年3月のW…

 阪神の坂本誠志郎捕手(32)が19日、福岡県内で自主トレを公開し、世界一の女房役を目指すと誓った。16日に今年3月のWBCに挑む侍ジャパンのメンバーが発表され、球団の捕手として初選出。世界には優れた捕手が多くいるが、日本の捕手の力を示す舞台にもなる。「どんなポジションであれ、一番大きな目的がある」と世界一を目標に掲げた。主戦捕手で連覇となれば、日本では第1回大会の里崎智也以来の捕手でベストナインが見えてくる。

 いつもと変わらない表情ではあったが、坂本の言葉の節々から熱い気持ちが伝わる。侍ジャパンの初選出決定から3日が経過し、初戦まであと46日。「一気に緊張感が出てきました。でも、今は自分のやることをやって、いい準備をしたいなというだけです」。WBC使用球を使い、安定感抜群のスローイングを何度も披露した。

 捕手はオリックスの若月と、もう1人の3人制で戦うことになる。併用が基本線とみられ、正捕手という肩書には興味を示さない。「どんなポジションであれ、一番大きな目的がある。そこが達成できればという思いなので」。個人よりも、日本が再び世界の頂に立つことだけを夢見た。

 各国の代表選手もそろいつつある。アメリカ代表の捕手は、昨年のワールドシリーズ第7戦で決勝弾を放ち世界一に貢献したスミス(ドジャース)と、昨年60本塁打と125打点でア・リーグ2冠のローリー(マリナーズ)が選ばれている。ローリーについて「めっちゃホームラン打つなって」と苦笑い。メキシコ代表も昨季15本塁打のカーク(ブルージェイズ)が選出され、MLBのトップ捕手が集まってくる。

 06年の第1回大会では捕手の里崎(当時ロッテ)がベストナインに輝いたが、ここ4大会は他国に奪われている。今年こそ日本捕手の力とプライドをぶつける時。ピッチクロックの導入で難易度は上がるが、間の取り方やジェスチャーでの伝達など、日本バッテリーにしかできない技もある。

 「なかなか制限はかかると思いますけど、ジェスチャーや言葉でできることをやっていけたらいいね、やっていこうという話は11月の(キャンプ)から話はあった。そういう時間をつくり出せるように。11月にさせていただいたことが、生きる形になるようにやっていかないといけない」

 チーム屈指のメジャー通ではあるが、「すげぇなと思うのは終わってから」と憧れの気持ちは捨てた。マスク越しや打席からトップスターを見ても、世界一だけを目標に全力を尽くす準備はできている。そして、世界一がゴールではない。シーズンでは日本一奪還という、タテジマでの目標もある。「そのチームで求められている結果を取りにいくというだけですね」。23年は日本が世界一、阪神が日本一になった。今年は坂本が世界でもセ界でも胴上げ捕手になる。