WBC日本代表の石井大智投手(28)が19日、大会使用球への秘策を明かした。NPB球よりも滑りやすく、縫い目に指がかかる…

WBC日本代表の石井大智投手(28)が19日、大会使用球への秘策を明かした。NPB球よりも滑りやすく、縫い目に指がかかる感覚が少ないという。

「慣れないと思います。(NPBと)一緒の感覚ではできないと思う。たぶん、別のものとしてとらえます」と苦笑い。この日はSGLで遠投を行った。年明けからブルペン投球を何度も行い、感覚を確認。今は3つの対策を頭に描いている。まずは指先の保湿だ。知人からもらった美容用の保湿化粧水を、就寝前などにスプレーで吹きつけている。「乾燥肌なので。と、やってみたら、あまりベタつく感じもなく、しっとりする感じがあったので続けています」。WBC球は湿り気が少ないのも特徴。ならば、と体の保湿力を高めるアイデアに至った。

大会の米国製ロジンバッグも難題。チームからもらったロジンは粉をつけた直後、逆に滑った。時間がたつと効果が出てくるが、それではつけるタイミングが難しい。WBCでは思い切って使わない方向にした。「クセで触っちゃいそうですけどね。マウンドで『あっ』みたいな」。その分、保湿でカバーする。

3つ目も驚きだ。NPB球とWBC球の“二刀流”で調整している。「そのあとのシーズンの方が長いので」。WBC球に無理やりアジャストしようとして、良さを見失うリスクだけは避けたい。ボールに合わせた対応をしていく。

リリースする瞬間の意識は少なく「指先は繊細ではない」と自己分析。決して悲観的ではないが、不安要素はなるべく排除して、WBC仕様の調整を進める。「また周りの意見で変わるかもしれない。今は自分の思う方向で進めています」。石井は投球メカニクス、配球、打者の研究など、人並み外れた準備力で知られる。昨年の50試合連続無失点の日本記録は、工夫のたまもの。世界の舞台でもオレ流を通す。【柏原誠】