日本代表に初選出された阪神坂本誠志郎捕手(32)が19日、WBC連覇へ大谷マインドを引き継ぐ。福岡県内で合同自主トレを公…

日本代表に初選出された阪神坂本誠志郎捕手(32)が19日、WBC連覇へ大谷マインドを引き継ぐ。福岡県内で合同自主トレを公開。常日頃からメジャー通の侍正捕手候補だが「気にしている場合じゃないので」とキッパリ。日本のライバルとなる米国代表からは同じ捕手でマリナーズ・ローリーらスター選手が参加してくるが、憧れを捨て、勝利のみにこだわる決意をにじませた。日本の連覇を成し遂げ、チームのリーグ連覇につなげる意気込みも明かした。

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吉報から3日後。余韻に浸るわけもなく、坂本の顔つきは勝負師だった。福岡県内で自主トレを公開。侍ジャパン初選出後、初の公の場だ。カメラを向けられ、キャッチボール、ノック、スローイングなどで体を動かした。約5時間の練習を終え、報道陣の囲み取材に対応。顔色ひとつ変えず、実にシンプルな本心を口にした。

「勝負して勝ちたい思いが強くなって来ているので。やるからにはどの世界においても一番になる。本当に勝ちたい」

勝利にこだわり、憧れを捨てる。常日頃、メジャー通で知られる坂本。今回の米国代表は捕手ではMLB史上最多の60発を放ったローリーら、例年以上のスターぞろい。「史上最強」の呼び声も上がるほどだ。「WBCに出ていなかったら気になりますけど…。気にしている場合じゃない」とキッパリ。前回大会ではドジャース大谷がナインに「憧れるのをやめましょう」とナインに呼びかけ、世界一を達成した記憶は鮮明だ。坂本は「『すげぇ』って思うのはメジャーのリーグ戦でいい。そんなことを考えている暇があったら映像を見て、どうやって抑えるかだけを考えたいので」。“強打者封じ”への策を練っていく。プレーヤーで世界を相手に戦う上で大谷マインドは欠かせない。

侍正捕手候補として期待は大きい。昨季はプロ10年目で自己最多117試合に出場。ゴールデングラブ賞、ベストナインを受賞するなどチームのリーグ優勝に貢献した。投手能力を引き出す捕手力に定評があり、捕球時のフレーミング技術も球界屈指。自主トレ期間中にはWBC球を使用し、最高峰の舞台で戦う準備は着々と進む。ただ、今シーズンにも視線を向ける。

「WBCへの気持ちは高まってはいますけど、そこだけじゃない。タイガースとして目指すものもある」

井端ジャパンの世界一にはじまり、球団では史上初のリーグ連覇、昨年逃した日本一へ-。「充実した1年にしたい。そのチームで求められている結果を取りにいく」。勝つか、負けるかの勝負ごと。坂本は頂点だけを見据え、突き進んでいく。【佐藤究】

◆23年WBCで生まれた大谷の名言 3月21日、過去最強メンバーだった米国代表との決勝戦を前に大谷が名スピーチ。「憧れるのをやめましょう。今日1日だけは。やっぱり憧れてしまったら超えられないんでね。僕らは今日、超えるために、トップになるために来たので。今日1日だけは、憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さぁ行こう!」と頂点を目指す者のマインドを示した。同年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネート。トップ10入りとはならなかったが、世界一の瞬間にマウンドに立っていた大谷の言動は大きく反響を呼んだ。