NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第5節(リーグ…
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年1月17日(土)14:05 JIT リサイクルインク スタジアム (山梨県)
東京サントリーサンゴリアス 30-15 三重ホンダヒート
曇りのち晴れ。髙本幹也、『メンバー外』を経て見つめ直した自身の武器と課題
東京サントリーサンゴリアスの髙本幹也選手。前節のメンバー外については「めちゃくちゃ悔しかった」
快晴の山梨県で開催された、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)対三重ホンダヒートの一戦。だが、試合展開は東京SGファンにとってはモヤモヤ続き。前半ほとんどの時間帯を相手22mラインの中で攻め続けるもトライには至らなかった。
この重たい空気を打開すべく、前半37分に急きょ投入されたのがリザーブ登録の髙本幹也だ。するとその5分後、前半終了のホーンが鳴ったあとも攻め続けた東京SGはようやくこの試合初トライ。後半も髙本が繰り出すパスと左足のキックで東京SGのアタックはますます冴え、最終的には30対15のダブルスコアをつけていた。髙本投入でリズムが変わったのは明白だった。
「前半、スペースはあるのにボールをうまく運べていなかった。『しっかり試合の中でコミュニケーションを取りながらスペースを使ってボールを運んでいこう』、とメンバーには伝えました。イメージどおり、いいアタックはできたかなと思います」
そんな髙本、実は今季ここまでの状況はどんより曇り空。ルーキーシーズン(2023-24)第1節から常に試合メンバーに選ばれてきた絶対的司令塔にもかかわらず、前節でははじめて『メンバー外』という厳しい立場も味わった。
「めちゃくちゃ悔しかったです。ただ、自分の足りない部分にも取り組む機会にしようとポジティブに捉えました。ヘッドコーチの(小野)晃征さんからはディフェンス、タックルの部分の課題を特に言われたので、この1週間は重点的に取り組みました。今日の試合では悪くなかったと思います」
守備に課題はあれども、髙本には試合展開を変えるパスやキック、さらにはチームの行く末を具体化するコミュニケーション力がある。昨夏、ニュージーランド短期留学を経験した際にあらためて学んできたこともコミュニケーションの重要性だという。
「英語では伝え切れない部分が出てしまうからこそ、あらためて『いかに伝えるか』『いかに理解するか』が大事だなと感じました。チームでいいアタックができているのは、みんながスペースをしっかり見ながら、いいコミュニケーションができているとき。『コミュニケーション』と『スペース』の二つが大事だと思います」
リーグワンデビュー後、初めてとも言える壁に直面しながらも、自らの武器にあらためて自信をのぞかせた髙本。吹っ切れたように晴れやかな表情は、東京SGにとっての明るい未来であるはずだ。
(オグマナオト)
東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアスの小野晃征ヘッドコーチ(右)、サム・ケイン キャプテン
東京サントリーサンゴリアス
小野晃征ヘッドコーチ
「(今季からセカンダリーホストエリアとなった)山梨県でのホストゲームということで、山梨のファンの前で勝つことが一番大事だと思っていました。その目標を達成できたことは、チームとして非常に大きなポイントで、良かったと思います。三重ホンダヒート(以下、三重H)さんも、80分間をとおして強いチームだと分かっていたので、1週間しっかり準備してきました。この勝利を来週につなげ、次節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦に向けて、良い準備をしていきたいと思います」
──前半は終始攻め続け、相手が14人の時間帯が長く続いた中でも、なかなかトライに至りませんでした。その要因と、後半に向けて伝えた指示を教えてください。
「前半に3度、トライエリアには入りながらもノーグラウンディングとなりました。ただ、目標としていたのは前に出てトライエリア内に入ることでした。得点にはなりませんでしたが、そこはできていたので、ハーフタイムでは『我慢すれば、後半は必ず点につながる』というメッセージを伝えました」
東京サントリーサンゴリアス
サム・ケイン キャプテン
「三重Hさんをプレビューしたときから、フィジカルが強く、タフな試合になると予想していましたが、そのとおりだったと思います。自分たちとしては、ハードワークを徹底して勝利をつかめた試合であり、我慢が形になったと評価しています。前半は長い時間アタックをし続け、後半に向けて相手を疲れさせることができた結果が、勝利につながったのだと思います」
──前半は終始攻め続けながらも得点に至りませんでした。グラウンド上ではチームメートにどんな声掛けをしていましたか。
「『我慢』です。イライラし始めると、その感情が言動を上回り、良くない結果につながることがあります。アタックが長時間続いているときでも、いかに我慢して攻め続けるか。無駄なパスや無駄なプレーをせず、我慢し続けることが大事だという点を伝えました」
三重ホンダヒート

三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(右)、フランコ・モスタート ゲームキャプテン
三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ
「心から悔しく思っています。われわれの努力は最高のものだったと思いますが、それに見合う結果には至りませんでした。イエローカード2枚、そしてレッドカード1枚では、試合をプラスの方向に運ぶことはできません。非常に悔しく、残念です。もう少し自分たちでマネジメントすることで、うまくできた部分もあったとは思います。ただ、レフリーの皆さまの判断については、かなり厳しいものだったと感じています」
──前半を中心に、ディフェンスは非常に素晴らしかったと思います。どのように評価していますか。
「確かに30点を許してしまいましたが、ディフェンスのパフォーマンスについては、前半・後半ともにとても素晴らしかったと思います。フィジカルを前面に出し、努力する姿勢も文句のつけようがありませんでした。スクランブルな状況でも立て直しができ、相手にプレッシャーを掛けることができていました。この点は、われわれが課題として取り組んできた部分でもあります。次の試合でも、全力を尽くしていきたいです」
三重ホンダヒート
フランコ・モスタート ゲームキャプテン
「われわれにとって大事だったのは、自分たちから試合の強度を上げること、そして正しい姿勢で試合に臨むことだったと思います。それは先週の試合からの学びでした。結果は伴いませんでしたが、自分たちのプレーの中には誇りに思える点があったと評価しています」