NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第5節(リーグ…
NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第5節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年1月17日(土)13:00 ヤマハスタジアム (静岡県)
静岡ブルーレヴズ 47-36 三菱重工相模原ダイナボアーズ
本領発揮の“今季の目玉”。千両役者が呼び込んだ、待望のホストゲーム今季初勝利
2トライでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ、静岡ブルーレヴズのセミ・ラドラドラ選手
まさに千両役者だった。
静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)がホストゲームでようやく今季初勝利を挙げた三菱重工相模原ダイナボアーズ戦。今季の目玉補強であるセミ・ラドラドラにとっては、ヤマハスタジアムでのデビュー戦でもあり、本人もレヴニスタ(静岡BRファンの呼称)も本当に楽しみにしていた。
そんな中で彼は、開始4分に圧巻の強さで突破していきなり“本拠地初トライ”。その後もオフロードパスや味方との連係、ラン、タックルなどさまざまな面でレヴニスタを魅了し、多くのチャンスを創出しながら後半26分にも2本目のトライ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された。
そんな期待を上回る活躍を見せたフィジー代表だが、まずはファンへの感謝とヤマハスタジアムで勝てたことの喜びを口にする。
「初めてヤマハスタジアムでゲームができて、たくさんのファンの方々(7,513人)に来ていただいた中で勝てて、すごくうれしく思います。自分も良いパフォーマンスが出せたと思いますし、3試合勝てなかった中で選手にとってもブーストになる試合だったと思います」
彼のプレーで印象的だったのは、見た目どおりのパワーだけでなく、スピード、ステップ、テクニック、インテリジェンスなどがすべてハイレベルでそろっていることだ。だからこそ相手は守備の的を絞り切れない。
「目の前にいるディフェンスに対して、まっすぐ行ったときはオフロードパスを使ったり、外にスワイプして抜けて行ったり、自分の持っているいろいろな技術や能力を使って相手を惑わすプレーを意識しています」
彼と同じく2トライを挙げたヴァレンス・テファレも、ラドラドラが相手を引きつけながら効果的にパスをつなぐことでサイドを爆走するシーンが増えるなど、より持ち味を発揮することができた。
「(ラドラドラが)キャリーするかなと思っていたら急にオフロードパスが出てくるから、びっくりすることもあるけど(笑)、少しずつ慣れてきています。もちろん彼自身がキャリーしてもいいし、彼がギャップを突いてくれたらそこから空いてくる部分もありますし、今日はそういうシーンがたくさんあって、チームの歯車が合ってきたなと感じます」(テファレ)
彼らの存在もあって、今季の課題としてきたトライを取り切る“遂行力”が高まってきたことを実感できた。この勢いで来週のホストゲームで連勝を遂げ、勝敗を五分に戻すことが今後に向けて何より重要になる。
(前島芳雄)
静岡ブルーレヴズ

静岡ブルーレヴズの藤井雄一郎監督(右)、クワッガ・スミス キャプテン
静岡ブルーレヴズ
藤井雄一郎監督
「ホームで2回負けていました。たくさんの人に応援に来てもらって申し訳ない気持ちだったので、今日は本当に1点差でも勝利したいと思っていました。自分たちのミスで苦しんだところもありましたが、レッドカードも出て14人になった中でしっかりみんなで耐え抜いて勝利できたことは次につながるかなと思います」
──前半に数的不利な状況になって、相手にリードを広げられる展開になりましたが、折り返す段階では2点差でした。よくしのいでその展開にできたのか、もう少しできたという捉え方なのか。どちらでしょうか。
「14人になる可能性もあるので、14人になった場合の練習もしています。それを選手が確実に遂行してくれました。あの時間帯のディフェンスが一番良かったんじゃないかなと思います。15人じゃないほうがいいのかと(笑)。ただ本当に危機感を持って、ペナルティもせずに点を取れるところで取ったので、そういう意味でよく耐えたなと思います」
静岡ブルーレヴズ
クワッガ・スミス キャプテン
「今日は本当に選手たちを誇りに思います。ホームゲームで勝つことができたこと、ファンの方々のたくさんのサポートの前で勝つことができたことを本当にうれしく思います。ただ、試合の中で学ぶこともまだあると思っていますので、ここからしっかりと修正していきながら、また勝利したいと思っています。本当に今日は選手たちを誇りに思います」
──少しもったいないペナルティもあったと思いますが、ペナルティを減らすためにピッチ内でどんな話をされていましたか。
「特に自分たちがトライを取ったあとでミスが出るなど、遂行力のなさが出てしまったと思っています。相手にターンオーバーをされてしまうこともありましたし、自分たちのオフフィートなどでペナルティを取られてしまい、相手にまた息を吹き返させてしまったところが今日の試合であったと思います。理由としては、個人個人のミスや、ただ単に集中力が欠けていたというところがあると思いますので、そこは来週に向けてしっかり修正していきたいと思っています」
三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズのグレン・ディレーニー ヘッドコーチ(右)、吉田杏キャプテン
三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレン・ディレーニー ヘッドコーチ
「(日本語で総括)今日(は)本当にタフな試合。ブルーレヴズは本当に強いチーム、カウンターアタックがすごい。70分のギリギリまで両チームともいっぱいアタックもディフェンスもして良い試合だと思います。残念(ながら)負けました」
──かなり接戦になった中でリードする時間もありましたが、なかなか突き放せなかったのは何が足りなかったのでしょうか。
「一番は自分たちのミスであって、自分たちで自分たちの首を絞めたところがありました。一度10m(ライン)の内側で攻めていたときにノックフォワードして相手がカウンターアタックでトライを取った場面がありましたが、そこも勢いが大きく変わった一瞬になったと思います。そういう小さいことが大きな結果につながるところもあって、自分たちも長い時間相手にプレッシャーを掛けることもできたと思いますし、22mラインに入ったときに点を取って帰れたと思いますけど(できなかった)。そこはもっと自分たちの規律を守って、やり続けなければいけなかったと思います」
三菱重工相模原ダイナボアーズ
吉田杏キャプテン
「今日はすごくタフな試合で、どちらともスコアして、スコアされるというシーソーゲームになりました。最後の70分以降のゲーム運びに対して、最後までどちらが勝利するか分からない状況で、こちらとしては勝利を取りたいと思っていました。最後の90秒までボーナスポイントを取れていましたが、自分たちのミスでそのボーナスポイントの権利を失ったので、しっかり見つめ直して、自分たちがなぜプレーしているのか(を考えなければいけない)。自分たちが掲げたターゲットに対して、本当に心からそう思えているのかを、しっかり次の試合に向けて見つめ直す必要があるのかなと思います」
──かなり接戦になった中でリードする時間もありましたが、なかなか突き放せなかったのは何が足りなかったのでしょうか。
「(ヘッドコーチが)いま言ったとおり、スコアすべきところでスコアできなかった部分はすごく大きかったと思います。そこでスコアしていれば流れが一気にこっちに来たと思いますし、そこでのミスや、ゴール前での自分たちのペナルティによってスコアし切れなかった。ゲームの流れをこちらに傾けることができなかったという部分が要因かなと思います」