<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館新大関の安青錦(21=安青錦)が、関脇霧島との1敗対決に敗れ、元横綱白…

<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館

新大関の安青錦(21=安青錦)が、関脇霧島との1敗対決に敗れ、元横綱白鵬以来、20年ぶりの新大関優勝に1歩後退した。自らが1度、突っかけた後に2度目で立つと、相手に左を差され、かいなを返されて珍しく上体を起こされた。さらに、もろ差しを許すと、たまらず首投げの体勢に。これを相手にこらえられると、寄り倒しで土俵外へと吹っ飛ばされた。1敗の霧島、前頭阿炎を1差で追う展開で折り返した。

取組後の報道対応は、通常とは異なり、6年ぶりに観戦された天皇、皇后両陛下、愛子内親王殿下との懇談を終えた後に設定された。黒紋付きに着替え、懇談を終え、取組終了から約1時間50分後に取材対応。「また明日から頑張るだけ」と、すでに切り替えている様子で淡々と話した。「引きずらないことが大事か」と問われると「それしかない」と即答。天覧相撲の緊張感については「どうですかね。自分では分からないけど」と、特別な意識はなかったのか、無意識に緊張していたかは本人も不明な様子だった。

昨年12月9日、62歳の誕生日を迎えられた皇后さまが、同11月の九州場所で初優勝した安青錦に言及された。「祖国ウクライナの戦乱を逃れて日本にやってきた高校生が、一心に稽古を重ね、日本の伝統である大相撲で大関まで昇進したことに感銘を受けました」。これを安治川部屋のおかみさんから伝え聞いた安青錦は、巡業先の兵庫・加古川市で「びっくりしました。(自分が)顔じゃないのに一言いただいて、うれしかった。これからも頑張りたい。ありがたいことです」と、感謝しきりに話した。

この日、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は、皇后さまのお言葉の意味の大きさを、安青錦に説明していたと明かした。ただ「言わなくても分かっていた。お言葉をいただいたのは、うれしいこと。励みに頑張ってくれると思う」と、説明するまでもなく重く受け止めていたとも明かした。

懇談で天皇陛下とは「いろんな話をしました」と語った。ただ、最後に皇后陛下とお話されたか問われると、聞こえていなかった可能性もあるが、無言のまま引き揚げた。