井上と中谷の対戦への関心が高まっている(C)Getty Images 開催が現実味を帯びている日本史上最大のビッグファイ…

井上と中谷の対戦への関心が高まっている(C)Getty Images
開催が現実味を帯びている日本史上最大のビッグファイトは、世界的な関心を高めている。来る5月に東京ドームでの開催予定される、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と、WBA、WBC、WBO世界同級1位・中谷潤人(M.T)のマッチアップだ。
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24年の年間優秀選手表彰式で、井上が「1年後の東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう」と呼びかけて一気に意気が上がった決戦は、両雄の動静によって世間の関心を高めながら着実に熟成されてきた。
いまだ正式発表には至っていないものの、両陣営ともに5月の決戦に向けて準備を重ねているのは、火を見るよりも明らか。国際的な注目もかつてないほどに高まっている。
無論、大きな話題となっているのは、いまだ無敗の“ビッグバン(中谷の愛称)”が、「当代最強」と呼ばれて久しいモンスターの牙城を崩せるか否か。すでに識者やファンの間で様々に勝負論が語られる中で「イノウエが勝つ」と断言したのは、WBAとWBCのスーパーバンタム級8位のサム・グッドマン(豪州)だ。
日本のボクシング界隈では、少し名の知れた名手だろう。なにせグッドマンは、昨年12月24日に現スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)と東京・有明アリーナで対戦を予定していた過去がある。だが、試合直前のスパーリングで左目上に負った2度の裂傷により、試合を1か月も延期した上にキャンセル。結局、対戦を実現できずにフェザー級への昇級を決めていた。
一部では「お騒がせファイター」のイメージもついているグッドマンだが、井上と中谷のマッチメイクに対する予測は、絶対王者の勝利を推挙する一人だ。米ボクシン専門誌『The Ring Magazine』のインタビューで「イノウエは階級を上げて戦っている。スーパーバンタム級に上がってから1、2ラウンドで相手を仕留められずに、試合時間も長くなっている」と指摘しながらも、「イノウエが主導権を握る展開になるだろう」と見通した。
「これまでよりもタフな階級になったんだ。それでもイノウエは相変わらずのファイターだし、仕事は果たしている。僕が思うにイノウエはナカタニをストレートで打ち破る。先日の試合を見る限り、ナカタニにはパンチ力はあるが、体力的に押されているように見えた」
現階級での初戦となったセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)で中谷は、手数を多く繰り出す相手に苦闘。3-0(115-113×2、118-110)の判定勝ちこそ収めたものの、内容では課題を残した。
ゆえにグッドマンも井上有利の見方を崩さないわけである。27歳のオーストラリア人戦士は、こうも続ける。
「肉体的な強さとハードパンチャーであることは別物だ。時々、その違いが忘れられてしまうんだ。もちろんエルナンデスの出足が遅かったのは、ここまでのナカタニの功績だ。彼にはパンチ力があるから、ヘルナンデスからリスペクトを持って戦っていたんだと思う。彼にとってエルナンデス戦は、スーパーバンタム級での初戦だったが、イノウエとの試合までにどれほど強くなるだろうか? この間の試合は良い興味深いものだったが、多くの課題も残した」
果たして、井上と中谷のマッチメイクはいかなる展開となるのか。日本ボクシング史、いや世界のボクシング史に残るであろう激戦が期待される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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