トンガ代表との試合を11月18日(日本時間19日)に控えた日本代表が17日、スタッド・トゥールーザンのホームであるエルネスト・ワロン競技場で前日練習をおこなった。 一行は11月7日に日本を出発、フランス南西部のトゥールーズで10日近く練習…

 トンガ代表との試合を11月18日(日本時間19日)に控えた日本代表が17日、スタッド・トゥールーザンのホームであるエルネスト・ワロン競技場で前日練習をおこなった。
 一行は11月7日に日本を出発、フランス南西部のトゥールーズで10日近く練習を積んだ。
 ジェイミー・ジョセフHCは「フランスに早めに来て調整できたのがよかった。ここは環境もよく、いい準備が出来た」と自信を見せる。リーチ マイケル主将も「今週はだいぶ(練習量を)落としたけど、先週はずいぶんハードワークした」。世界に冠たるラグビークラブ、スタッド・トゥールーザンの練習施設を借りて鍛えこんだ。

 トンガ戦のテーマはテスト(試す)。「相手はデカくてフィジカルが強い。ディフェンスのテストになる。オーストラリア戦ではタックルの数字が良くなかったので、練習ではそこを修正した」(リーチ主将)

 オーストラリア戦はLOで先発した姫野和樹は今回はFLで出場するが、これもテストの一つだ。ジョセフHCは「姫野、リーチ、マフィとサイズのある3列で相手のフィジカルを止めたい。出来次第でフランス戦も(このメンバーで)」。戦い方として「最初、相手の嵐のような攻撃を止めて、終盤に勝負を決めたい」と後半勝負をもくろむ。

 もう一つのテストは、初キャップとなる具智元の先発抜てきだ。指揮官は具の名前を聞くと相好を崩した。
「スバラシイ(日本語で)。彼は教えがいのある選手。サンウルブズではケガでプレーできない期間が長かったけれど、勝利を挙げたブルーズ戦ではいいパフォーマンスをした。明日のような経験を積むことでさらに成長するはず」

 ワールドラグビーのランキング(日本11位、トンガ14位)から見れば、絶対に落とせない一戦だ。
「今年はすべて(アイルランド、オーストラリアに)負けてきた。明日は自分たちがやっていることに対して、自信をつける大事な試合。ここで勝ってフランスに臨みたい」(リーチ主将)
 トンガ戦ではテストをすべてクリアして、チームの成長を示したい。(文:森本優子)