ドジャースへのタッカー入団は小さくない波紋を生んでいる(C)Getty Images 米球界が騒然となるメガディールだっ…

ドジャースへのタッカー入団は小さくない波紋を生んでいる(C)Getty Images

 米球界が騒然となるメガディールだった。現地時間1月15日にドジャースが、今オフのFA市場の目玉であったカイル・タッカーと交わしたそれだ。

 ブルージェイズとメッツと繰り広げた争奪戦を“圧倒的な財力”で制した。ドジャースがタッカー側に提示したのは、年間6000万ドル(約94億2000万円)となる2億4000万ドル(約379億円)の4年契約。3000万ドル(約47億円)が後払いとなるものの、2027年と28年オフにオプトアウト(契約破棄)の条項が付帯する好条件だった。

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 現在28歳のタッカーにとっては、価値を高めた数年後に、ふたたびFAとなり、さらなる大型契約を勝ち取れる可能性も生まれたと言える。これ以上にない契約だった。

 ワールドシリーズ3連覇に向けて補強を着々と進めているドジャースは、今オフは大物リリーバーのエドウィン・ディアスと3年総額6900万ドル(約106億9500万円)の契約を締結。そこに年俸6000万ドルという他球団の度肝を抜くオファーでタッカーを加えたのだから、まさに完璧なオフシーズンを過ごしたと言えよう。

 もっとも、ここ数年続いているドジャースの“スター乱獲”に球界内では呆れにも似た意見も飛んでいる。米スポーツ専門局『ESPN』の元記者であるリッチ・アイゼン氏は、自身のポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』で「私だけじゃなくて、今年のFAを見ている野球界の大半の人間がキレていると思う」と持論を展開。“銀河系軍団”の一強化が進んでいる現状に不満をこぼした。

「そりゃあ誰だってキレるよ。すでに食物連鎖の頂点にいるチームが、半分ぐらいの選手の年俸を後払いにしてる。しかも『後払いは当たり前だ』と言わんばかりにね。それでタッカー獲得のために4年2億4000万ドルなんて大金をポンッと支払っちゃうんだ。あまり大きな声で言うべきじゃないんだろうが、私は言うよ。これは最悪だ。本当に最悪だと思う。結局は野球界がドジャース中心で回っている感じがするんだ」

 無論、ドジャースが現行のルール上において何か不正を犯したわけではない。それでも大物選手獲得に後払い状況を付帯させる“戦法”を「最悪」と断じるアイゼン氏は、こうも続けている。

「結局、野球ファンは自分で決めるしかない。シーズンを見るか、見ないか。もしくはドジャースに逆らうか否かを。ただ、1970年代~90年代にかけてのヤンキースはそうだった。使い道が分からないレベルでお金がありすぎるんだ。それでもこれはクレイジーだと思う」

 賛否両論を生んでいるタッカーのドジャース移籍。彼の活躍次第で、スター軍団に対する逆風は、レギュラーシーズン中も激しさを増していきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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