阪神タイガースが運営する女子硬式クラブチームの「阪神タイガースWomen」が17日、西宮市内の甲子園球場に隣接する室内練…

阪神タイガースが運営する女子硬式クラブチームの「阪神タイガースWomen」が17日、西宮市内の甲子園球場に隣接する室内練習場で、26年シーズンの活動を開始した。

1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災から31年を迎えたこの日、最初に球団首脳を含むチーム全員で犠牲者を悼み黙とうをささげた。新入団選手、スタッフの紹介後に全体練習が行われた。

阪神は25年に「野球振興室」を新設し、野球の底辺拡大に重点を置いた活動を進めている。創立6年目の「女子野球」もその一環で、アカデミー、事業の普及・振興などとともに力を入れる。

大阪・堺市出身の白石美優外野手(福知山成美-大体大)は「震災の年はまだ生まれていませんが、両親と兄から話を聞いています。わたし自身は大きな地震を経験したことがないのでとっさに行動できるか不安です」と語った。

新しいシーズンについては「昨年は打撃で悩むことがあって、自分の中でフォームがうまくはまらなかった。昨年以上の成績を残したい」とし、全日本女子硬式クラブ選手権大会、全日本女子硬式野球選手権の2大会優勝を目標に掲げる。

主将の正代絢子内野手(神戸弘陵)は「昨年はいいスタートを切れたが、やはり甘くはなかった。今年は息切れしないように頑張りたいです」と気合を入れ直した。

阪神・淡路大震災の年は現役で、1985年日本一メンバーの木戸克彦監督は自主トレの北海道に出発する直前だった。甲子園球場の一塁アルプススタンドには亀裂が生じ、近くの阪神高速高架が落下した。

木戸監督は「あの年もいろんな人たちの尽力によってセンバツ高校野球が開催されました。野球はいろんな人たちのおかげで成り立ってきた。震災を知らない選手ばかりですが、先人に感謝し、野球ができる幸せを考えてほしい」と投げかけた。

なおチームは、3月初旬に行われる和歌山・田辺キャンプを経て、シーズンインする。

  【寺尾博和】