「大相撲初場所・7日目」(17日、両国国技館) 6434人が亡くなった阪神淡路大震災から31年。節目の日に取組に臨んだ…
「大相撲初場所・7日目」(17日、両国国技館)
6434人が亡くなった阪神淡路大震災から31年。節目の日に取組に臨んだ兵庫出身力士に話を聞いた。
西三段目21枚目の朝興貴(35)=高砂=は東輝龍(玉ノ井)を立ち合いから力強く押し出して2勝2敗。「いっぱいいっぱいですけれど、自分のやることは変わらない」と語った。高砂市に住んでいた震災時。「両親が大きな声を出していたのは覚えています。自分は母親に抱かれて、父はタンスが倒れないように押さえていました」と回想。「大きなことは言えませんが、自分のできることを精いっぱいやるだけです」と誓った。
西三段目11枚目の豪白雲(20)=武隈=は富士の山(藤島)に寄り切られ2勝2敗。「自分の相撲を取りきりたかった」と悔しがった。美方郡新温泉町出身。幼い頃に学校の授業や周囲の大人から、震災のことは教わってきた。「まだ生まれていない頃のことですが、地元に喜んでもらえる相撲を取りたい」と話した。
幕内経験者で東幕下52枚目の北磻磨(39)=山響=は北勝龍(八角)の当たりを受け止め、引き落として2勝2敗とした。「押し込まれましたが体が動いてくれた。ここからだと思います」と残り3番を見据えた。震災時はたつの市の自宅にいた。「父親がタンスを押さえていて『タンスから離れろ』と叫んでいました。テレビをつけたら、神戸が大変なことになっていて驚きました」と回想。関取復帰を目標に掲げ「自分はこれしかできない。頑張っている姿を見てほしい」と語った。
西幕下43枚目の千代大豪(27)=九重=は穂嵩(尾上)を一方的に押し出し2勝2敗。「思い切り当たれた。場所で力を出せなかったが、稽古のつもりでいったら、本来の相撲が取れた。突きよりも押せるよう頑張ります」と胸を張った。尼崎市出身。震災時は生まれていないが「10歳上の兄にタンスが倒れてきて、母が覆いかぶさったと聞きました。それから母は小さな揺れでも怖くなるようになったと聞きました。学校の授業や周りの人から地震のことを教わりました」と語った。
東幕下14枚目の豪刄雄(26)=武隈=は藤壮大(藤島)を突き出し3勝1敗。「前は差して負けた。親方に言われた通り、徹底的に突けました」と声を弾ませた。姫路市出身。生まれていなかったが、学校の授業や周囲から震災のことを聞かされ育った。「兵庫県に関取がいないので、早く上がって盛り上げたいです」と誓った。