【長岡一也=コラム「競馬白書」】◆順調なステップ踏むソラネルマンに期待 近年、特に注目されるようになってきた京成杯だが…

【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆順調なステップ踏むソラネルマンに期待

 近年、特に注目されるようになってきた京成杯だが、中山の2000米ということでその勝ち馬が皐月賞へ直行することが多く、この6年、このケースが続いている。この時期に勝てれば、第一冠をめざし十分に準備ができるということだが、だからと言って狙いどおりに成果が上がるわけでもなかった。

 ところが3年前、ソールオリエンスがここを勝って3戦目に皐月賞馬になってからは、出世レースとしての足場がしっかり出来たと言っていい。直線で一気に突き抜けたこのキタサンブラック産駒が、京成杯の存在を大きくしたとも言える。このソールオリエンスは日本ダービーも2着と連対を果たしており、この流れは2年前の京成杯勝ち馬ダノンデサイル、昨年のニシノエージェントに受け継がれている。

 ダノンデサイルは、皐月賞こそゲートインする直前に右前脚の歩様に異状をきたし除外になったが日本ダービーではうっぷんを晴らして栄冠を手にしていた。そして昨年のニシノエージェントは、初勝利に4戦も要してやっと前走中山の1800米で勝ったばかりで、京成杯では11番人気の伏兵だった。ところが、前半5ハロンが58秒3の速いペースの中、後方で脚をため、馬込みをさばいて好位に進出してあとはジリジリと伸びてクビ差で勝利をものにしていた。このあと、皐月賞、日本ダービーにも駒を進めたが、どちらも大敗に終わっていた。右前脚の骨折で長期の休養があり、年明けの中山金杯で復帰したばかりだから、これからの走りに期待したい。

 この他、この3年の連対馬の中では2年前の2着馬アーバンシックが菊花賞を勝っており、この10年で1番人気が3勝しかしていないが、京成杯からクラシックへという路線は、今年も注目していかねばならない。

 この10年で連対馬20頭のうち11頭に芝2000米での勝利があり、他に8頭には芝1800米での勝利があった。残る1頭は去年の2着馬ドラゴンブーストで、この馬にはデイリー杯2歳S2着があり、重賞の好走歴はマイルであっても評価すべきと言うことだろう。

 だが、今年のメンバーは全てが2000米ないし1800米で勝っており、伏兵がそろって力関係の比較がムズカシクなっている。この先のクラシックを見据えて、その可能性から探りを入れてみたい。

 まず、父が菊花賞馬フィエールマンで、母の母にGI6勝のブエナビスタがいるというソラネルマンを。2戦目の前走が2000米で逃げて最速タイムの上がりで完勝し、順当にステップを踏んできた。

 これを追うのが、4戦2勝2着2回のアッカン。ここ2戦が2000米で2連勝で、いずれも好位から抜け出し、ソツなく戦っていたのが印象にある。

 そしてもう一頭がポルフュロゲネトス。同じ舞台中山2000米で1、2着だが、前走の葉牡丹賞は包まれて仕掛けが遅れる不利があり、負けはしたが最後はしっかり伸びていた。

「ここを勝ち まず一冠へ 第一歩」