サウジで苦戦を強いられた中で、ウシクから中谷に飛んだ助言とは?(C)Getty Images 不思議な初対面だった。 去…

サウジで苦戦を強いられた中で、ウシクから中谷に飛んだ助言とは?(C)Getty Images
不思議な初対面だった。
去る12月27日。2025年が終わりを迎えようとしていたこの時に日本でもちょっとした話題となったのは、WBA、WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位の中谷潤人(M.T)と、世界3団体(WBAスーパー、WBC、IBF)ヘビー級統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)の邂逅だ。
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この日、スーパーバンタム級での初戦を迎えていた中谷は、対峙したWBC10位のセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)に苦戦を強いられていた。打てども強固なガードは崩れず、前進を続けるメキシカンを前に、さしものビッグバン(中谷の愛称)もやや疲弊した表情を浮かべていた。
すると、11回の開始直前にエルナンデスが塗りすぎたワセリンを拭き取るよう指示され、ニュートラルコーナーに戻る際に、「ナカタニ! ナカタニッ!」と呼ぶ声がした。
「誰が言っているのかと思って、リングサイドを、見たらウシク選手だった」
そう振り返るのは、他でもない中谷本人だ。16日に、都内でWOWOWでオンエアされるエキサイトマッチSP(19日午後9時、WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドで放送)の収録に参加した28歳は、レジェンド戦士の「初対面」の記憶を回想した。
サウジアラビアが国家事業として推し進めているエンターテインメント事業『Riyadh Season』が主催した同興行には、多くの著名ゲストが来場。主催者であるトゥルキ・アル・シェイク氏と関係の深いウシクもそのうちの一人だった。
リングサイドから響き渡る自分の名前を叫ぶ声に咄嗟に反応した中谷に向け、ウシクが身振り手振りを交えて送っていたのは、ちょっとした助言だった。
「ウシク選手は、相手のガードを取って、フックを打てっていうのをやってくれていた。だから『やるしかない』と思って、僕もやりましたね。言われてすぐにやったんですけど……(笑)」
思わぬアドバイスだったが、「(ガードを叩き落とすというのは)練習ではやっていた」という中谷は、ウシクの言葉もスッと受け入れたという。「結構、相手が堅かったので。ルディ(・エルナンデストレーナー)の指導でもあったので、僕もガードの上から打つという選択をした」と当時の心境を明かした。
体躯の大きさもあるのか。ウシクの声は「デカかった」という。「リング上で初めましてでした」と証言する中谷は、試合後に「これからも頑張れ」と激励されたとも明かした。
思わぬ形で訪れたレジェンドとの出会い。それは日進月歩で進化を続ける若武者にとって刺激的な出来事だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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