ドジャースとの電撃契約が決まったタッカー(C)Getty Images 衝撃の契約が締結され、米球界が騒然となっている。…

ドジャースとの電撃契約が決まったタッカー(C)Getty Images

 衝撃の契約が締結され、米球界が騒然となっている。

 現地時間1月15日、米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアは、ドジャースはカイル・タッカーと4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で電撃合意。単純計算ながら年俸6000万ドル(約94億8000万円)という規格外のオファーで、今オフのFA市場で人気銘柄となっていたスラッガーを口説き落とした。

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 米球界が誇るスター軍団は、自慢の札束攻勢を仕掛けた。タッカーを巡っては、早い段階からメッツとブルージェイズが接触。とりわけ前者は本人との面談の事実も報道され、「年平均5000万ドル(約79億2900万円)を提示した」(『ESPN』より)と伝えられていた。

 しかし、水面下でドジャースは交渉を進行させた。「ニューヨークでのプレーを希望しているかどうかについては懐疑的な見方があった」という選手側の意向を知っていた球団は、2年目と3年目の契約終了後にオプトアウト権が付帯したオファーを提示。年俸6000万ドルは決して小さくない額だが、「投資額は問題ではなかった」という。

「関係者によれば、金額規模はドジャースにとって問題ではなかった。ドジャースのマーク・ウォルター(オーナー)は、過去2シーズンで、ショウヘイ・オオタニの存在によって莫大な収益を生み出し、多くの球団が放映権収入の枯渇問題に直面する中、地元メディアとの手堅い契約からも恩恵を受けている。ウォルターは、ワールドシリーズ3連覇の可能性と、その後にやってくる球界のロックアウト危機を前に、資金を積極的に選手層に還元する姿勢を貫いた」

 積極果敢な投資で人気銘柄を手中に収めたドジャース。今オフは通年の課題だった中継ぎ陣にも、エリートクローザーと称されるエドウィン・ディアスを3年総額6900万ドル(約106億9500万円)でテコ入れ。打線の底上げにもつながるタッカー獲得を含め、もはや「穴」は見られない。

 球界のタレントを独占するような補強には、識者からも驚き、いや呆れにも似た声が上がっている。米スポーツ専門局『NBC Los Angeles』のマイケル・J・デュアルテ記者は「タッカーとの契約は、今オフの勝利だけを意味しない。市場支配、主導権の獲得、そして優勝のチャンスを掌握するためのものだ」と断言。「そしてまたしても、野球界の他チームは、力関係の均衡を再構築する動きに反応するしかない立場に追い込まれている」と指摘した。

 また、MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組に出演した米紙『New York Post』の重鎮であるジョン・ヘイマン記者は、タッカーのドジャース移籍について問われ、首を横に振りながら「現時点で、このチームに弱点は全く見当たらないよ」と論じた。

 今冬も“主役”となったドジャースは、レギュラーシーズンでどのような戦いを見せるか。圧倒的な戦力を見る限り、3連覇できなければ失敗と言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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