アジアラグビーチャンピオンシップ第3節、韓国代表×香港代表は、5月14日に韓国・仁川市南洞アジアドラグビー場で行われ、27-27に追いつかれた香港が後半36分、SOベンジャミン・リメニのトライで突き放し、34-27(前半13-12)で1勝…

 アジアラグビーチャンピオンシップ第3節、韓国代表×香港代表は、5月14日に韓国・仁川市南洞アジアドラグビー場で行われ、27-27に追いつかれた香港が後半36分、SOベンジャミン・リメニのトライで突き放し、34-27(前半13-12)で1勝目をあげた。韓国は2連敗。

 この試合、韓国は日本戦大敗のあと「ハードなトレーニングを行った」というジョン・ウォルターズ監督の言葉通り、スクラムなどセットプレーで強みを見せた。
 しかし肝心のディフェンスに問題があり、前半3分、香港BKに先制トライを許した。9分、韓国は香港陣内で香港ボールのスクラムを押し込み、奪い、FBイ・ジェッブクがトライを返す。しかし香港は韓国の自陣での反則からベンジャミンが2つのPGを決めて13-5とする。前半終了間際、韓国は再度、香港マイボールスクラムを押しこみ、ターンオーバーからCTBキム・ソンスが中央にトライ、ゴール成功し12-13で前半を終えた。

 後半、韓国が押し込み6分にPGを得ると、在日選手で代表初キャップをえたWTB李修平(マツダ)が決め、15-13と初めてリードを奪った。しかし1分後、韓国が危険なタックルでシンビンを出すと、その反則から得たラインアウトで香港がトライを奪い再逆転。14分にも香港がトライし、27-15とリードを広げた。韓国はターンオーバーを重ね、22分にトライを返すと、28分、ゴール前左スクラムから右に回し再度、左へ。HOナ・グァンヨンがゴールラインを越え、27-27に追いついた。コンバージョンはSOオ・ユンヒョンが失敗。そして36分、香港が韓国陣でターンオーバーしたボールをトライに結びつけた。

 韓国FLパク・スンチェ(NTTドコモ)は「日本に負けてからしっかりと練習してきたことは出せたがミスが多かった。次の日本戦に向けて、韓国も若い選手が多いが準備したい」と前を向いた。在日選手で2キャップ目となったPR鄭貴弘は「アンストラクチャーで次にどうするのか? まだ決め事しかできない」と課題を示した。
 韓国は次戦、5月21日、同じ会場に日本を迎える。香港は28日に秩父宮ラグビー場で日本戦だ。(文:見明亨徳)