ゴルフ記者が酒席でなにを語らうかというと、金や健康の話題こそあれ、結局は「ゴルフの話」になる。そのほとんどは取材メモに…
ゴルフ記者が酒席でなにを語らうかというと、金や健康の話題こそあれ、結局は「ゴルフの話」になる。そのほとんどは取材メモに埋もれた裏話や、隠れたホンネだ。今回は、そんな座談会の様子をチラ見せ。聞こえてくるのは選手の知られざる一面か、はたまた退屈な戯言か――。男女ツアー全4回に分けてお届けする。(編集部・合田拓斗)
女子ツアー編に参加するのは亀山泰宏記者、石井操記者、加藤裕一記者の3人。後編は記者が2026年に注目する選手と、現場での驚きエピソードについて。
<女子前編>日本女子はなぜ強い? 現場で目撃した努力と消えた幻想
<男子前編>記者が見た松山英樹の変化 日本ツアーのレベルは落ちたのか
<男子後編>第二の松山英樹、石川遼は現れる? 記者が選ぶ2026年の注目選手は
記者が選ぶ2026年の推し選手
石井:海外で楽しみなのは原英莉花選手ですかね。国内でも実績があるし、どこで勝ってもおかしくないと思う。力を発揮して、活躍する姿を早く見たいなと思いますね。
亀山:原選手はスポットで結果を出して米参戦ではなく、米下部ツアーで一年間を戦い抜いた。師匠のジャンボさん(尾崎将司)が「俺には分からない。あいつにはついていけない」と話していたけど、環境に適応しながらいきなり結果が出るみたいな、原選手らしい活躍ぶりに期待したい。
加藤:ジャンボさんがお亡くなりになって、期するところもあるでしょうしね。
加藤:僕は個人的に長く取材してきた山下美夢有選手。昔から、彼女にはフィジカル的にもマックスに近い状態のまま戦っている印象がある。1500ccの車がぎりぎりまでチューンナップして走っているみたいな。それをずっと続けてきている。昨年はよく頑張った、とんでもないことを成し遂げて、米2年目も同じパフォーマンスが維持できるのかに注目したい。
亀山:海外のメディアを見ていると、「次にメジャー初優勝を挙げるのは?」という問いでまず名前が挙がるのは世界ランク1位のジーノ・ティティクル(タイ)。日本人記者的な視点では、竹田麗央選手はそこに出てくる存在なのかな。自分のゴルフさえハマればどんなコースもねじ伏せられる。
あとは、注目選手という観点からは外れるけど今年の「全米女子オープン」(6月4日開幕)はリビエラCC (カリフォルニア州)で行われる。2028年のロサンゼルス五輪の舞台でもあり、そこにつながるストーリーが生まれるのかなと。
加藤:畑岡奈紗選手は本当にメジャーを獲ってほしい! いま若い世代がどんどん台頭している中、10年間アメリカで戦っている畑岡選手がメジャーを獲ったら、日本勢全体の流れも分厚くなる気もする。やっぱり、あれだけやって来た人間に結果を出してほしいね。
亀山:畑岡選手がいなかったら日本勢の海外挑戦の流れも途切れていたかもしれない。そういう意味で、それが報われるのはメジャーなのかなと思いますね。
加藤:勝てると思うもんね。もったいないボギーが2、3個減れば、絶対どこかで勝てる。
石井:あとは、複数メジャー優勝者が現れるかにも期待したいです。笹生優花選手が「全米女子オープン」で2勝していますけど、日本人初のメジャー複数大会Vを遂げる選手が出ればまた盛り上がりそう。ゆくゆくはグランドスラムも…! その時代も近い気がしますね。
石井:国内では小祝さくら選手。昨年の長期離脱から復帰して、プレースタイルが変わるのかとか、今年どう戦うのか注目していきたいです。
加藤:僕は……自分だけが言っている“高卒3年目理論”というのがあるんで(笑)
亀山:高卒3年目?(笑)
加藤:3年目にみんなブレークするっていうね。2019年に渋野日向子選手が「全英女子」を勝ったのは高卒3年目。22年に山下選手が初の年間女王になったのも3年目だし、西郷真央選手が年間5勝を挙げたのも、岩井ツインズが2人で5勝を挙げたのも、竹田選手が女王になったのもそう。そして、今年ちょうど高卒3年目になるのが菅楓華選手、荒木優奈選手、入谷響選手。僕の勝手な理論でいうと、この3人は必然的に注目せなあかんかなと。
現場での驚きエピソード
最後に、男女編それぞれで聞いた「2025年の現場で驚いたこと」を紹介する。
桂川:米シニアツアーに参戦した藤田寛之選手がめちゃめちゃ楽しそうだったこと。56歳でこんなにきらきらしてるんだって。
服部:石川遼選手がタイトリストのボールを使っていたこと。取材中の衝撃はあれが一番だった。
亀山:(米女子ツアー参戦の日本勢は)意外と皆、アメリカンな食事も好き。竹田選手はの「チポレ」がお気に入りだし、山下選手や岩井ツインズは「チックフィレイ」。西村優菜選手は米国各地にあるステーキチェーンで最初にサーブされるパンが好きみたいです。
石井:米女子ツアー組のそれぞれのチームの一体感がすごかった。選手からマネジャーに靴のプレゼントをしていたり、お互い敬い合っている姿が印象的でした。
加藤:国内女子ツアーに関しては驚きはなかった! 強いて言えば、桑木志帆選手は1勝もしてなかったのかくらい。だから、今年は「ええっ!」の多いシーズンにしてほしいなと思います。僕、簡単に腰抜かしますからね。