◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・スーパーライト級(63・5キロ以下)王座決定戦10回戦 日本同級王者・李健…
◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・スーパーライト級(63・5キロ以下)王座決定戦10回戦 日本同級王者・李健太―元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者・永田大士(17日、東京・後楽園ホール)
WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦の前日計量が16日、都内で行われ、日本同級王者でWBOアジアパシフィック同級1位の李健太(29)=帝拳=がリミットの63・5キロ、元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者の永田大士(36)=三迫=が63・4キロでクリアした。戦績は李が10勝(2KO)1分け、永田が21勝(7KO)4敗2分け。
日本王座に続き2本目のベルト取りに挑む李は「挑む気持ちっていうのは、今まで通りずっと一緒。特にアジアのタイトルマッチだから気持ちが高ぶるとかはなく、いつも通りの感じ。もちろんベルトは欲しいが、あまり欲を出しすぎると良くないパターンになる。そこは冷静に抑えつつ、闘志は秘めておいときます」とリラックスした表情で話した。
2025年は、3月の日本タイトル防衛戦で渡来美響(三迫)とダウンの応酬となる激闘の末に9回負傷判定勝ち。7月の前戦は、試合2週間前にスパーリングで左拳を痛めた状態でリングに上がり、リマール・メツダ(フィリピン)を相手に不完全燃焼の3―0判定勝利だった。
昨年10月から左拳を使った練習も再開。「今回はすごいいいトレーニングできた。充実した時間だった」。これまでで最多の120ラウンドのスパーリングを敢行した。「ラウンド数以上にトレーニングがすごく充実していて、体の使い方など、今まで分からなかったことをすごく習えた時間だった」という。担当する大和心トレーナーも「(スパーを)ガチガチに詰め込みました。今回の相手にはそれをやらなきゃ絶対勝てない。(永田を)全部上回っていると思う」と手応えを口にした。
2026年初戦。李は「(昨年7月の前回は(左拳に)ヒビが入った状態で、試合前のウォーミングアップから左がちょっと当たるだけでも痛かった。それを乗り越えたという自信もあるし、何も痛みのない状態で殴れるワクワクもある。(永田が)出てくるタイミングや自分が仕掛けるタイミングだったり、本当に頭脳戦になると思う」と意気込む。WBOアジアパシフィック王座獲得後は、東洋太平洋王座も視野に「次取れればの話なんですけど、取った後はそういう形になれたら一番いいじゃないかな。面白いし」と地域王座3冠を見据えた。
対する永田は、昨年6月のWBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級タイトルマッチで、キム・ジュヨン(韓国)に1―2の判定で敗れ2冠王座から陥落。7か月ぶりの再起戦で、ベルト奪還に挑む。
三迫貴志会長からは「1月17日のことだけを考えろ」と言われたという。永田は「試合以降のことは排除したんですよ。1月18日には僕はいなくて、17日しかないんですよ」と打ち明けた。「試合のことだけを考えていったら、それ以降のこと考えなくて済む。考え方がシャープになって、すごい集中できるようになった。自分の意識のベクトルが真っすぐ向いて調整できた」と目を輝かせた。
「(かつて巻いていた)自分のベルトとか、誰のものでもない。その時その時のタイトルマッチの勝者が手にするもの。それに価値が見出される。李健太選手と戦って勝ったものが、その価値のあるベルトを巻くと思う。勝つのは僕だと思って闘います。理想(の試合展開)とかはなく、勝てばいいです」。36歳の永田は、「背水の陣」の覚悟でリングに上がる。(勝田 成紀)