ドジャース入りが電撃的な形で決まったタッカー(C)Getty Images ワールドシリーズ3連覇に向けてドジャースは強…

ドジャース入りが電撃的な形で決まったタッカー(C)Getty Images
ワールドシリーズ3連覇に向けてドジャースは強化に余念がない。ついには衝撃のメガディールで、今オフのFA市場の“大目玉”を口説き落とした。
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現地時間1月15日、米スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアは、今オフのFA市場で「No.1プレーヤー」と称されたカイル・タッカーと4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で電撃合意したとすっぱ抜いた。同局によれば、2年後の2027年オフにオプトアウト(契約破棄)の条項が付帯する“短期契約”に至ったという。
衝撃の展開だ。現在28歳のタッカーはこれまでに4度の球宴選出を誇り、23年にはアストロズで打点王に輝き、シルバースラッガー賞も獲得。カブスに所属した昨季も136試合に出場して、打率.266、22本塁打、73打点と活躍。FAとなった今冬は、ドジャースのほかに、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズが獲得競争を繰り広げたが、最終的には“銀河系軍団”の一員となった。
すでに多士済々のドジャースだが、外野陣は小さくないウイークポイントだった。ワールドシリーズ連覇をやってのけた昨季もテオスカー・ヘルナンデスは守備で不安定さを露呈。さらに1年1700万ドル(約25億円)で契約したマイケル・コンフォートはレギュラーシーズン中に極度の不振に陥り、ポストシーズンのロースターからは外され、今オフに半ば戦力外と言えるような形でFAとなっていた。
そうした中でタッカーは、ドジャースにとって弱点を補う上でこれ以上にない人材だった。もっとも、驚くべきは、年6000万ドル(約94億8000万円)という規格外の契約内容だ。
複数の米メディアによれば、カブス側からQO(クオリファイリングオファー)を提示されていたタッカーの獲得には、26年ドラフトの上位指名権を放棄する必要があった。加えてドジャースは、ぜいたく税の基準額超過により、上位指名権を失っている。米紙『California Post』のジャック・ハリス氏によれば、今回の契約によってドジャースは、2位、3位、5位、6位の指名権を喪失したという。
ただ、ハリス氏は「ドジャースは以前まではこうしたペナルティに対してより慎重だった」と指摘した上で「今年は違う」と断言。ワールドシリーズ3連覇に向けた球団の動静が例年とは異なるものになっていると分析した。
無論、ドジャースがドラフト指名権を放棄するのは、タッカーの価値の高さが多分に影響はしている。ただ、同時に現在のトッププロスペクトの充実ぶりを物語っているとも言えよう。
当然ながらドジャースのふたたびの大物獲得に米球界も騒然となっている。米メディア『Dodgers Nation』のダグ・マケイン記者は自身のXで「情報の漏洩もなく、目立った噂もなく、ドラマ性もない。それでもドジャースは狙った選手をほぼ確実に獲得する。今年も『野球を台無しにしている』と言われながら超大物FA選手を次々と獲得していくだけだ」と皮肉交じりに紹介。また、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏も自身のXで「ドジャースは再び“悪の帝国”としての地位を確立した」と伝えた。
この契約が球界にどのような影響をもたらすのか。大谷翔平やムーキー・ベッツらとのケミストリーがいかに構築されるかを含めて注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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