ロブ・マンフレッド氏がラジオ番組で語ったこと メジャーリーグを席巻するドジャースの“金満補強”に対し、球界のトップが自身…
ロブ・マンフレッド氏がラジオ番組で語ったこと
メジャーリーグを席巻するドジャースの“金満補強”に対し、球界のトップが自身の見解を明かした。コミッショナーのロブ・マンフレッド氏がニューヨークの地元スポーツラジオ局「WFAN」の番組に出演。大谷翔平投手の歴史的な後払い契約や毎年のようにスター選手をかき集めるドジャースの手法について「すべてルールの範囲内」と強調しつつ、深刻化する格差への懸念を口にした。
ここ数年ドジャースは巨額の資金を投じ、他球団を圧倒する補強を続けている。2024年と2025年はワールドシリーズ連覇を果たし、最強の地位を不動のものとしつつある。
番組で司会者のクレイグ・カートン氏から、こうしたドジャースの動きを懸念しているか問われたマンフレッド氏は「ドジャースの組織がしてきたことを称賛する。収益面でも素晴らしいし、野球についても素晴らしい判断をしてきた」と断言。ビジネスと勝利を両立させる手腕を高く評価した。
世間では「市場の大きい悪役」との批判も渦巻くが、マンフレッド氏は「市場が大きいドジャースのようなチームはビジネスの牽引役となってくれる。たくさん勝っているチームは市場を引っ張ることができる」と強調。球界全体の活性化における重要性を説いた。
一方で、手放しで現状を肯定しているわけではなかった。「多くの市場のファンが『自分のチームと彼らの持っている資源(資金力)を比べると公平には思えない』と言っている。その点は我々が対処しなければならない問題だ」と危機感を示した。
さらに、カートン氏から他球団が資金投入に「前向きでない」ことを問われると、マンフレッド氏は「お金を使うことができない、という方が良い表現だろう」と指摘。「162試合のシーズンで、ファンが互角に戦うチャンスがないと感じているなら、その声を聞かなければならない。ファンがそう思ってしまうと、チームを見捨てるからだ」と、戦力均衡が崩れることによるファン離れを警戒した。
野球というスポーツ特有の「ランダム性」があるため、特定のチームが連覇し続ける可能性は「限定的だ」としながらも、構造的な格差については認識していたマンフレッド氏。ドジャースの手法は認めつつ、いかにし他球団のファンにも期待を抱かせ続けるか。メジャーリーグの運営で重要な課題となっている。(Full-Count編集部)