前巨人監督の原辰徳氏(67)が15日、野球殿堂入り通知式にゲストスピーカーで出席し、エキスパート表彰で殿堂入りした栗山英…
前巨人監督の原辰徳氏(67)が15日、野球殿堂入り通知式にゲストスピーカーで出席し、エキスパート表彰で殿堂入りした栗山英樹氏(64=日本ハムCBO)に祝福のメッセージを送った。
栗山氏は、23年にエキスパート表彰の候補となり、4年目での殿堂入りが決まった。ファイターズ関係者として19人目、スワローズ関係者として20人目の殿堂入り。また、WBC日本代表監督として、4人目の殿堂入りとなった。
原氏の祝福スピーチの全文は以下の通り。
◆原辰徳氏
皆さん、こんばんは、原辰徳です。このたびは栗山英樹さん、栗山君っていつも言ってるもんですから、そのように呼ばせていただきますけれども、野球殿堂入り、誠におめでとうございます。心より喜び申し上げます。この話が私のところに来まして、ゲストスピーカーということをお願いされ、喜んでという形で今日この壇上に来て、お話をさせていただいております。
栗山君とはプロに入り、こう見えてもですね、現役時代っていうのは非常にガッツのある、向こう気の強い、素晴らしい選手でした。長くはなかなかできず、メニエールという非常に苦しい病気とも闘っていたということも知ってますし、特にヤクルト、そして巨人というのは、東京にチームがありましたから、よく話す機会もありました。その時も実は、東海大相模高校になんていう話もありました。
直属の後輩になってたのかなというところもありましたが、しかし、類いまれな彼は知能がありましたから。国立大学に行って、文武両道、その中でもプロ野球という夢を捨てずにテスト生という形でプロの門をたたき、そして堂々と戦い抜いた。1番、2番、ゴールデングラブも取られ、とにかくガッツあり、そして8月、9月ぐらいまでリーディングヒッター争いもしていたというふうに記憶しております。相手は(巨人の)篠塚さんじゃなかったかなというね。結果的にはリーディングヒッターは取ることができませんでしたけど、本当に類いまれなガッツと向こう気の強さというのは、相手チームとしても非常に脅威に感じてました。
しかし、人柄という点では人懐っこく、礼儀正しく、そして、私は3つ年が彼の上ではあるんですが、非常に私のことも立ててくれてですね。特に、監督に就任なさって、コーチ経験がない状態で、日本ハムの監督になられた。これもですね、やっぱり現役を終わられて、熱闘甲子園という番組だったかな、テレビ朝日で高校野球、高校生と本当に泥んこになって、目線を合わせながら切磋琢磨(せっさたくま)して、そして自分も勉強し、そして野球界に貢献なさったと。
その経験というものが監督になってもですね、私も苦手ではなかったんですけど、選手との位置付けというか、関わり合いの中で彼は目線を合わせたり、あるいは下から選手を見上げながら教育したり、あるいは時には先生のようにこういうふうにした方がいいよという目線も少し高い位置から見て、教育する、チームを作るということに関しては、その当時の努力とその当時の経験というものが監督になり、人身掌握術、栗山野球というものを確立させたんではないかなというふうに思います。
私も第2回目、幸いにも素晴らしい選手、素晴らしいスタッフの皆さまの中で世界一を取ることができました。王さんが取られ、私が取り、そして3人目で、栗山監督が見事な、日本国中が本当に狂喜乱舞した。そして、世界一を取られたということもですね、何か自分ごとのように喜んだのを覚えております。今回もこの殿堂入りに際して、私自身も喜び、それと同時に少々先輩ではありますが、先輩の見た目で、野球殿堂になるべくしてなったと。素晴らしい野球人であり、そして、人格者である人間であるということを皆さまに報告しまして、お祝いの言葉に変えたいと思います。本日はありがとうございました。栗山君、おめでとう。