韓国プロ野球・KBOのフューチャーズリーグ(二軍)に新規参入が決まった蔚山ホエールズが、13、14日に国内外の選手を招い…

韓国プロ野球・KBOのフューチャーズリーグ(二軍)に新規参入が決まった蔚山ホエールズが、13、14日に国内外の選手を招いてトライアウトを開催した。参加者の中には、15年のドラフト1位で広島に入団し、現在は社会人野球の強豪・明治安田生命でプレーしている岡田 明丈投手(大商大出身)、元ソフトバンクでオイシックス新潟の小林 珠維選手(東海大札幌出身)といったNPB経験者が名を連ねた。

 今季から一軍球団でも「アジア枠」が創設され、元ソフトバンクの武田 翔太投手(宮崎日大出身)、元巨人の戸田 懐生投手(KTCおおぞら高)ら、NPB選手の移籍が相次いだ。そんな中、韓国の報道サイト『OSEN』によると同球団のトライアウトには定員35人募集に対し、230人が参加したことが報じられるなど、大規模な開催で注目を集めている。

 KBOリーグ公認選手代理人の資格を持つ金 弘智 (キム・ホンジ)氏は、選手達が参加した新設球団・蔚山ホエールズの特徴をこう語っている。

「蔚山ホエールズは、蔚山市が運営する二軍球団です。人口は約120万人で、自動車メーカー・ヒョンデの蔚山工場は世界一大きな自動車工場としても知られています。日本で言えば愛知県の豊田市のような場所で、韓国国内では財政的に潤っている都市です」

 現在、KBOの一軍は10球団だが、戸田投手の移籍する「NCダイノス」や「KTウィズ」のように、かつて二軍球団だったチームが一軍に仲間入りするケースもある。金氏も「蔚山ホエールズも将来的な一軍への参加の意欲を持っていると思う」と、話すように、まずは日本のハヤテベンチャーズやオイシックス新潟を参考に、二軍球団として参加している状況だ。

 入団してもまずはKBOの二軍でプレーすることなる。それでもNPB選手がトライアウト挑戦した背景はどこにあるのか。金氏はさらに続けた。

「KBOの外国人枠は一軍と二軍を合わせて3人、そして今季から導入されたアジア枠で1人増えて合計4人です。ただアジア枠の選手が不調や怪我をしてしまった時に、貴重な枠に空きが出来てしまいます。その場合、KBOでは『代替外国人制度』というものがあり、新たな外国人選手を6週間期限付き移籍させることが可能です。その時に二軍で実力を示せれば、既にビザを持った状態でプレーしているメリットもあり、すぐにでも合流することが可能です」

 今回のトライアウトには元NPB選手の他にもハヤテベンチャーズでプレーした足立 真彦投手(中京大中京出身)や、徳島インディゴソックスでプレーした山崎 正義投手(紅葉川出身)、山梨ファイアーウィンズでプレーした保科 圭伸外野手(慶応出身)らも参加。アジア枠で一気に加速した韓国球界移籍の波は、独立リーガーにも及んでいる。果たして次はどの選手が韓国球団へと移籍を果たすのだろうか。