元エ軍GMのエプラー氏が大谷の投手デビューを回顧 メジャーを席巻する“大谷翔平伝説”も、始まりは不安と緊張に満ちていた。…
元エ軍GMのエプラー氏が大谷の投手デビューを回顧
メジャーを席巻する“大谷翔平伝説”も、始まりは不安と緊張に満ちていた。元エンゼルスGMで現在はブルワーズの特別アドバイザーとして活躍するビリー・エプラー氏が、大谷翔平投手のエンゼルス入団当時の裏話を披露。米国で“ベール”を脱ぐ前は「心臓がバクバクしていた」と明かした。
7日(日本時間8日)に公開されたMLBネットワークの番組「MLBトゥナイト」にエプラー氏が出演。大谷がメジャー1年目、2018年のスプリングトレーニングでの練習試合やオープン戦で結果を残せなかったことに「オオタニは開幕メジャー入りさせるか議論が始まったんだ。コーチ陣や首脳陣から『彼は(MLBでプレーする)準備ができている? 開幕マイナーにするべきなんじゃないか?』という声がでてきたんだ」と明かした。
同氏は「その意見は聞いていて辛かったね。議論はいつだって歓迎していたし、(素直に言ってくれたことは)嬉しかったけど」と回顧。その話があがった翌日に同氏はスタッフを集め「これ以上この話題に労力を費やすのはやめよう。この子をメンバーに入れる。結果がでなかったら、私が責任をとる」と伝えたという。
そうして迎えた大谷の投手デビュー前日の2018年3月31日(同4月1日)、同氏は大谷の両親が泊まるホテルを訪れた。実戦で結果を残していなかっただけに母の加代子さんは心配していた様子だったが「心配しないでください。(ベテランの)マルティン・マルドナードが捕手を務めます。彼はフレーミングが得意です。初球の速球がボールになっても、スライダーでストライクを奪ってカウントを整えます。なので、心配無用です。彼は大丈夫です。快投してくれます」と声をかけたという。
「でも、ホテルの部屋を出た瞬間、私の心臓がバクバクし始めたんだ。お母さんは緊張しているし、私も緊張しているし。『オーマイゴッド! 彼女は私より(大谷を)見ているから(不安が的中するかもしれない)』と、思ったんだ!」
4月1日(同2日)、敵地でのアスレチックス戦での「投手・大谷」のデビュー戦。大谷は初回を2奪三振の3者凡退で切り抜けるなど、6回3安打、3失点で初勝利を掴んだ。「一生忘れることができない出来事だったよ」。大谷の二刀流伝説はこうした始まった。(Full-Count編集部)