昨秋のドラフトで広島から5位指名を受けた赤木 晴哉投手(天理-佛教大)。191センチ86キロの恵まれた体格をいかし、最速…
昨秋のドラフトで広島から5位指名を受けた赤木 晴哉投手(天理-佛教大)。191センチ86キロの恵まれた体格をいかし、最速153キロの速球、フォーク、スライダーで圧倒するパワーピッチャーである。
広島は大学生投手が投手陣の中心となっているが、赤木はその中でもスケールが大きく、パワーピッチャーとして活躍出来る素質を秘めている。
最終学年では春のほうが調子は良く、リーグ戦で6試合を投げ、2勝1敗、39回、43奪三振、防御率1.37、大学選手権で153キロをマークした。常時145キロ〜150キロ前後の速球を安定して両サイドに投げ分けできており、コントロールも十分だった。
191センチの長身を生かした角度のある球質が特徴だ。軸足にしっかりと体重が乗って、踏み出してから勢いのあるフィニッシュができており、ボールの勢いがあるので空振りも奪える。
変化球は130キロ台のフォーク、130キロ台のスライダーをしっかりと投げ分け、投球に決め手があった。まだばらつきはあったが、春の内容を秋も継続できれば、上位指名もあるのではと思った。
秋は4試合で4勝0敗、32回を投げ、30奪三振、防御率2.53。負け無しであるが、防御率、奪三振率は春より悪化した。佛教大を取材してきた記者によると、ノースロー期間が長かったことで、調子が上がりきらなかったという見方だ。
昨春、最速153キロをマークし、リーグ戦では11球団も視察するほどの投手となったが、出力が上がれば、その分、体への負担も大きくなる。体の状態を考慮し、6月下旬から7月半ばまでノースローの期間を設けた。
秋の序盤戦は短いイニングを投げて、ならし運転を行いながら、リーグ戦終盤に投げるイニングを増やす起用となった。物足りなさはあるが、赤木の才能を守るには最適な起用だったといえるだろう。赤木は高校時代、故障が続き、公式戦で投げられるようになったのは3年になってからだった。
上位指名された大学生投手と比べると、1年目から一軍で数多く投げられる投手ではないだろう。大学生ではあるが、素材型としてみたほうがいい。1年目から即戦力として期待するのではなく、まず1年目は二軍で土台を固め、ローテーションとして活躍し、2年目から一軍登板を目指す方向性になるのではないか。いずれは先発ローテーションを担える逸材だ。
広島の育成力が試される投手である。数年後、マツダスタジアムで多くの勝利に導く投球を期待したい。