冬の…
冬のマーケット真っ只中の今、NBAの“市場”で最も注目度の高い選手は、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)かもしれない。カリーは2025年11月、10年以上を共にしてきたアンダーアーマーと決別。それによって背番号30はスニーカーフリーエージェントとなり、オンコート、オフコート問わず、姿を現す度にその足元に注目が集まっている。
カリーは久しぶりのFAを謳歌するように、自由気ままにスニーカーを選んでおり、時にその選択はスニーカーマニアたちも唸らせている。
『Sole Retriever』は、スニーカーFA化以降にカリーが着用したモデルを“Curry Watch”として数十足以上リスト化している。以下では、そんなカリーが着用してきたラインアップの中から、“意外”なシューズセレクションをピックアップする。
文=Meiji
■Dada CDubbz “Chrome”(ダダ シーダブズ “クローム”)
カリーは、スニーカー選びにおいて対戦相手を加味する気の利いた一面を見せている。1月10日(現地時間9日)のサクラメント・キングス戦では、同球団における永久欠番の4番を背負っていたクリス・ウェバーに敬意を表し、往年の名作『ダダ シーダブズ』を着用してスタジアムに登場した。
メタリックに輝くこの一足は、“オールクローム”と呼ばれるモデルであり、2002年のオールスターゲームでウェバーが着用していたモデル。当時1000足限定で発売され、シューズボックスにまでクローム加工が施されていた。
■Nike Air Diamond Turf(ナイキ エア ダイアモンド ターフ)
カリーが足元からレジェンドに敬意を示したのは、ウェバーだけではない。アトランタ・ホークスとの一戦では、大谷翔平にも勝るとも劣らない伝説の“二刀流アスリート”ディオン・サンダースのシグネチャーモデル『ナイキ エア ダイアモンド ターフ』を着用していた。
サンダースは、NFLではアトランタ・ファルコンズからキャリアをスタートさせ、1991年にはMLBでアトランタ・ブレーブスに移籍。“ワールドシリーズとスーパーボウルの両方に出場した唯一の選手”という称号を所持しており、現代スポーツ界のロードマネージメントの観点からすれば、今後このリストに名を連ねる者が現れることはないだろう。
■AND1 Tai Chi PE “Monta Ellis”(アンドワン タイチ PE “モンタ・エリス”)
有名ブランドではなく、コートから姿を消した往年のブランド選びにもカリーの“世代”を感じずにはいられない。「ミックステープツアー」の開催などストリートボール文化を形作った『アンドワン』を引っ張り出すところにも、そうした感覚が滲みでている。
『アンドワン タイチ』は、NBAスラムダンクコンテストの伝説である2000年大会でヴィンス・カーターが着用したことにより、その人気に火がついた。そして、カリーが着用していたのは、カリーのキャリア序盤にウォリアーズでエースを担っていたモンタ・エリスのプレーヤーエクスクルーシブである。
■Nike Hyperdunk PE “Christmas”(ナイキ ハイパーダンク PE “クリスマス”)
クリスマスゲームの夜、カリーの足元はその聖夜に相応しいカラーリングで彩られていた。戦友クレイ・トンプソンとの対戦を控え、この日のウォームアップ時に着用していたのは『ナイキ ハイパーダンク PE “クリスマス”』。これはカリーがアンダーアーマーと契約する前の2010年、同選手の限定カラーとしてナイキから提供されたプレーヤーエクスクルーシブである。
なお、試合ではトンプソンのシグネチャー『アンタ KT 11』を着用している。
■Air Jordan 6 “Carmine”(エア ジョーダン 6 “カーマイン”)
カリーは去る12月30日、愛すべき母校であり、現在はバスケットボール部のアシスタントGMの職に就くデビッドソン大学を訪問。その理由は、同校が偉大な卒業生にトリビュートを捧げ、30番出口を「ステフィン・カリー・インターチェンジ」に改名する記念式典に出席するためだった。
このメモリアルな1日に、カリーは『エア ジョーダン 6』を代表するカラー、“カーマイン”を着用。これはカリーがまだドラフト入りする前の2008年、デビッドソン在学中に彼が校内で実施したフォトシュートを再現するためだった。