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1月12日、『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』男子決勝戦が行われ、アルバルク東京が72-64でシーホース三河に勝利し、14大会ぶり3度目の優勝を果たした。三河は惜しくも準優勝に終わったが、キャプテンの須田侑太郎が語った言葉からは、敗戦の悔しさ以上に、この激闘を糧にさらなる高みを目指そうとする強い覚悟が滲んでいた。
「決して悪い試合ではなかったと思いますが、やっぱりそこの1本決め切るところ、1本ここ入っていればっていうところで、決めきれなかった。あと一歩だったなっていうのはすごく感じてます」と、須田は勝負所での「1本の重み」について振り返った。
ファイナルという独特の緊張感の中で、焦らずに自分たちのプレーを完遂できるか。そのわずかな差を埋めるものについて、須田は「経験なのか、気持ち的な焦りというか。それを決めきったのがアルバルクさんだし、そこに強さがある」と分析する。
一方で、この敗戦を経て、三河はチームスタイルの具現化という最大の収穫を得た。これまでどこか不安定な部分があったと振り返るスタイルにおいて、一つの解を見出したのだ。
「前からプレッシャーをかけて、しっかりとディフェンスからリズムを作っていく。今まではできる時もあればできない時もあったり、不安定な部分があったんですけど、この大会を通して、どんどんディフェンスも攻めて強度高く40分間戦い続けるっていう。そこはすごく僕たちの自信になった部分です」と大きなものを掴んだ様子だ。
「誰が見てもパッとイメージがつくようなアイデンティティを築くこと」。それは須田が移籍当初から抱いていた悲願でもあった。
「タイトル取れれば一番最高な形でしたけど、今進んでいる道は間違いないなという風に思う。この悔しい経験を絶対に無駄にせずに、シーホース三河のスタイルをしっかりと改善してやっていきたい」と最後はキャプテンらしく、これからも続くレギュラーシーズンに向けて強い意志を語った。
決勝で味わった「1本の重み」と、手応えを得た「三河のアイデンティティ」。これらを三河に持ち帰り、さらなる高みへと昇華させるための戦いが、再びここから始まる。
【動画】試合後の三河の記者会見