高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…
高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。
昨年秋の関東大会で4強入りを果たした佐野日大(栃木)の投手陣を支えるのは、エース右腕の鈴木 有投手(2年)。関東大会の準々決勝(駿台甲府=山梨)戦では8回コールド勝ちでの6安打完封勝利を手にしている。関東大会では3試合すべて先発。頼れる右腕が、チームの12年ぶりセンバツを引き寄せたといっても過言ではない。
投球フォームは、左手をやや伸ばし気味に高く上げ、軸足の右ひざをしっかり落として重心を整え、前への推進力を使って投げきる。右肘は柔らかく見え、しなるように投げている。左手のグラブを高く上げることで左肩の開きを抑え、リリースポイントでパワーを一気に吐き出している。制球力も悪くなく、変化球も左右に曲がる球を駆使し、打者を左右のコーナーワークで打ち取る。最速は139キロながら、キレがあるため、打者の体感ではさらに速く見えそうだ。
優勝した栃木大会では5試合中、4試合に登板し3完投。30回を投げて防御率も2.70と安定した結果を残した。栃木大会、関東大会合わせて52回を投げて、与えた四死球はわずか6。1試合につき、およそ1四死球しか与えないほど、制球力は高い。
これまで好投手を育んできた佐野日大が生んだ右腕として、センバツで新たな伝説を作り上げるかもしれない。