球界最強左腕として声価を高めているスクーバル(C)Getty Images 大エースを引き留めたい球団と、自らが高めた価…

球界最強左腕として声価を高めているスクーバル(C)Getty Images

 大エースを引き留めたい球団と、自らが高めた価値を信じる投手との間に生じた“溝”は、なかなか埋まらない。

 現地時間1月8日、タリク・スクーバルは2026年の年俸を巡る交渉で、球団側に同調停における史上最高となる3200万ドル(約50億2400万円)を希望。これに対してタイガースは、1900万ドル(約29億8300万円)を提示し、双方の評価の食い違いが浮き彫りになった。

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 26年にFAイヤーを迎える選手側としては当然の主張と言える。現在29歳のスクーバルは、31試合に先発してリーグトップの防御率2.21をはじめ、241奪三振(同2位)、クオリティスタート21回(同2位タイ)、13勝(同6位タイ)の軒並みハイスタッツを記録。2年連続でサイ・ヤング賞にも輝いていた。

 名実ともに球界屈指の投手としての地位を確立した。ゆえに求めるのは、「最高の評価」というわけである。ビッグマーケット球団ではないタイガースとしては、FA流出の可能性がある投手に対して、最大限に歩み寄った形だろう。しかし、1300万ドル(約20億4100万円)もの差額は「ゴミみたいだ」(元ヤンキースのジョシュ・ドナルドソン談)と揶揄されても仕方がないか。

 両者の確執が明確になったことで、一部メディアで再燃しているのが、ドジャースによるスクーバル獲得の計画だ。

 昨年末にタイラー・グラスノーを抱き込んだ大型トレードの可能性が話題となった両球団。その状況について米スポーツ専門サイト『Sporting News』は「スクーバルのトレードは依然として非現実的のように思える。タイガースは、ある時点で売りに出すだろうが、現時点で検討する理由はあまりない」と指摘。その一方で、「ドジャースが誰かを欲しがる時、彼らは実現する方法を死に物狂いで見つける。それがアンドリュー・フリードマン(編成本部長)たちのやり方だ」と強調した。

「ドジャースには、スクーバル獲得のために必要なトッププロスペクトと、契約延長をするための財務上の柔軟性がある。いまだ再契約に自信を見せるタイガースの姿勢が変わるか、選手側の要求額が下がれば、ドジャースはトレードを成立させられる数少ないチームの一つとなる。総合的に見れば、トレードの現状は『現実味はない』。だが、フリードマンが舞台裏に居座っているときは、警戒を怠らないのが最善だ」

 果たして、大物左腕を巡る動静はいかなる決着を見るのか。まずは2月に行なわれる公聴会の行方が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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