<大相撲初場所>◇2日目◇12日◇東京・両国国技館幕内経験者の人気力士で、東幕下11枚目の炎鵬(31=伊勢ケ浜)が、白星…

<大相撲初場所>◇2日目◇12日◇東京・両国国技館

幕内経験者の人気力士で、東幕下11枚目の炎鵬(31=伊勢ケ浜)が、白星発進を飾った。西幕下11枚目の東誠竜に、右から張りながら頭で当たり、素早く左を差した。右はおっつけから、のぞかせて、もろ差しをうかがう流れで、相手の注意を引きつけた中で、左のかいなを返して鮮やかに肩透かし。技巧派の炎鵬らしい快勝で、2026年最初の一番を飾った。

それでも取組後は反省の弁が口をついた。「全然でした。動きがカチカチでしたね。良くない。攻めも遅かった。昔から初日は硬くなることが多い。勝って、いいスタートを切りたいというのも、硬くなった要因」と、自己評価は厳しかった。それでも「自分から仕掛けられたのは稽古のたまもの」と、攻め手を緩めなかったことには、うなずいていた。

先場所、先々場所と、2場所連続5勝2敗で、全勝なら来場所の十両昇進が確実な、幕下15枚目以内に番付を上げた。全勝で関取復帰の意識については「土俵に上がる以上、負けたくない。全て勝つつもりで、1番1番臨みたい」と、今場所に限らず毎場所、全勝を目指しているという。

首の大けがで7場所連続休場し、序ノ口から再起したのが24年名古屋場所。それから1年半が経過し「今年は自分の人生にとって、勝負の年になると思う。復帰してから、それなりに時間も経っている。いつまでも、こうしていられない。覚悟を決めて頑張っていきたい」と力説した。

今場所から所属する伊勢ケ浜部屋の力士9人が、一斉に改名した。いずれも「○○富士」という「富士」が付くしこ名となった。そのうち8人は、旧宮城野部屋からの転籍組。旧宮城野部屋で師匠だった元横綱白鵬翔さんの「鵬」の字が、しこ名に残るのは炎鵬だけとなっていた。

その理由については昨年末、現師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)の「心遣い」と話し、感謝していた。改名の打診がなかったのは、しこ名を大事にしてほしいとの師匠のメッセージと、炎鵬は受け止めていた。それだけに、この日も多くの「炎鵬!」という声援に感謝し、かみしめた。この日の取組後も「大切にしてきたしこ名。もっと皆さんに知ってもらえるよう、またはい上がって、新たに自分を知ってくれる人が増えたらいいなと思います」と力説。まずは関取復帰を目標に掲げていた。