J2北海道コンサドーレ札幌は11日に沖縄入りし、12日から金武町で1次キャンプを開始する。出発前に今季から指揮を執る…
J2北海道コンサドーレ札幌は11日に沖縄入りし、12日から金武町で1次キャンプを開始する。出発前に今季から指揮を執る川井健太監督(44)が本紙の単独取材に応じ、チームづくりへの思いを語った。直接対戦した際や外から見て感じた札幌の「バラバラ感」の改善へ、南国の地で共通認識を持たせる作業に着手。どんな状況に置かれても歩みを止めないメンタリティーを植えつけながら、2月の開幕から勝利にこだわってタクトを振っていく。
(取材・構成=砂田 秀人)
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川井監督にとって、札幌の指揮官として迎える初めてのキャンプが12日からスタートする。2月8日の開幕・いわき戦から始まる、半年間の特別大会(J2とJ3計40クラブが4グループに分かれて一緒に戦う明治安田Jリーグ百年構想リーグ)は昇降格のない戦いだが、勝負にはこだわる。
「ハーフシーズンではてっぺんを取りに行く。同時にファンサポーターが一番望んでいるのは昇格だと思う。目の前の試合に勝つことと、全員が成長しながら、8月からの昇格の懸かった26~27年シーズンに、本当にパワーを持っていけるかというところの2つを求めながらやっていきたい」
32選手らとともに11日、沖縄に入った。練習を見ながら、勝利のために最良の形を追い求めていく。
「システムに関しては4枚(4バック)も3枚(3バック)も使っていくし、どちらでもできるのは僕自身の強み。最後は選手がいいパフォーマンスをするために、どっちがいいか。そこに相手の良さもちょっと考えてやっていきたい」
戦いの中で絶対にやってほしくないことがある。
「最も許せないのは(切り替えて)次に行けない選手。ボールを奪われて失点というのは絶対に起こること。そこで次に行くメンタリティーのない選手は難しい。『何で奪われるんだよ』とか『お前がこうだから』とか、そんなのどうでもいい。起こったものにクヨクヨするのは時間の無駄。結局、人生って、進んでいかないと駄目。たとえ歩くことしかできなくてもいい。速度は関係ない。次の一歩を踏み出せるかが大事」
鳥栖で指揮を執った際、札幌とはリーグ戦で3勝2分けと負けなし。実際の対戦や昨年、外から見て感じた課題をこう口にした。
「走るっていうよりも、もっともっと動かないといけない。去年などは『動きたくないとか、動けないからそれやってない? うまくごまかしてない?』っていうのが見え隠れしていたので。あとは最初からアイデア勝負になっていた。合う時はいいが、みんながそのアイデアを共有できずにバラバラ感があった。そこはしっかりまとめてあげないと。僕らの仕事は知識を入れるのも必要だが、選手にアウトプットできないと終わり。選手に伝えて、最後は考えなくても体が動くような習慣をトレーニングで築きながら、細部までこだわってやっていきたい」
◆川井 健太(かわい・けんた)1981年6月7日、愛媛・宇和島市生まれ。44歳。愛媛ユースから桃山学院大を経て、2004年に当時JFLの愛媛に加入。ポジションはFWで06年に引退。08年に環太平洋短期大学の監督として指導者歴がスタート。愛媛レディースのコーチと監督、愛媛U―18の監督などを経て、18年5月に当時J2の愛媛監督に就任。21年4月からJ2山形でコーチを務め、22年から24年8月まで当時J1鳥栖の監督を務めた。家族は妻と一男一女。
◆J2札幌の沖縄キャンプ日程 12日に金武町陸上競技場で練習を開始する。16日に同町内で行われるJ1浦和との練習試合が、川井監督体制下で初の対外試合となる。対戦相手は非公表も、21日にもJクラブと対戦する予定。25日のJ1のG大阪との練習試合で、沖縄キャンプは終了。2日間のオフを挟み、28日からは熊本・大津町で2次キャンプを開始。2月8日の開幕・いわき戦(ハワスタ)に向けて調整していく。