<大相撲初場所>◇初日◇11日◇東京・両国国技館横綱大の里(25=二所ノ関)が、不安を一掃する快勝で2026年を滑りだし…
<大相撲初場所>◇初日◇11日◇東京・両国国技館
横綱大の里(25=二所ノ関)が、不安を一掃する快勝で2026年を滑りだした。東前頭筆頭の一山本を一方的に押し出し。昨年11月の九州場所は、優勝争いのトップで並んでいた千秋楽を左肩鎖関節脱臼のために休場した。今場所前は出稽古で苦戦が続いたが、ふたを開ければ強さ健在を見せつけた。昨年果たせなかった、年間4度以上の優勝を目指す1年が始まった。
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やっぱり強かった。大の里が今年最初の取組を、わずか2秒3で決着させた。立ち合いからの圧力で、一方的に一山本を押し出し。場所前から生かせずに課題だった左は、しっかりとおっつけ、のぞかせた右とともに圧力は抜群だった。たまらず引いた一山本に何もさせず「勝ったのでよかった」と胸をなで下ろした。先場所千秋楽休場の要因だった左肩痛も「大丈夫」と言い切り、復調宣言した。
たった1日だが、初土俵以来、初の休場は心に大きな影を落とした。稽古始めの今月2日、自分を責めていた。昨年1年間を振り返り「全てにおいて悪くはなかった。ただ、最後の最後が…。あれが心残り。いい1年だったけど、最後のあれ(休場)が悔しいし、心残り」と話し、何度も唇をかんでいた。その後の出稽古では前頭平戸海に8勝7敗、大関琴桜に7勝10敗と苦戦。自信を失いかけた中での快勝は良薬となった。
この日、部屋は本場所中としては極めて異例な、非公開稽古を実施した。取組を見た師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「何とも言えない。相手が引いてくれたからよかった」と合格点はつけず、引き続き内容を求めていく方針。この日から新たに紺色の締め込みを着けて臨んだ大の里は「1日1番、集中してやっていく」。いつもの言葉を、いつも以上に声を大にして誓った。【高田文太】