阪神近本光司外野手(31)が11日、自主トレ先の鹿児島・沖永良部島で優勝パレードに参加した。日本一になった23年オフに続…
阪神近本光司外野手(31)が11日、自主トレ先の鹿児島・沖永良部島で優勝パレードに参加した。日本一になった23年オフに続く優勝パレードで感謝を伝え、新たな活力をもらった。入団から7年連続タイトル獲得中で、今季も取れば江夏豊の球団記録を抜いて最長になる。個人の栄誉とリーグ連覇を手土産に凱旋(がいせん)することを島民に約束した。
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上下ユニホーム姿の近本は、手作りで装飾された1・5トントラックに乗り込み、沿道の人々に笑顔で手を振った。人口1万人超の小さな島・沖永良部での自主トレは6年目。野球少年から町の店員さんまで、知っている顔がたくさんいる。普段は穏やかな空気が流れる町内が、1856人集まって様変わり。和泊町役場で行われたセレモニーも大盛況。すぐ近くの海から冷たい風を受けながら、笑顔で1時間も島民たちとの触れ合いを楽しんだ。
「これだけすごいパレードをしていただいて島民の皆さんの顔を見て、感謝の気持ちを伝えることができてうれしい。世界で1つだけのパレード車ですね。すごくお世話になっているので恩返しができたんじゃないかな、と。僕だけでなく島民の方にもいい1日になったらと思います」
今年も9日から約2週間の単独練習で調整を詰めている。これだけ長く滞在するのは集中できるという理由のほか、島への恩返しの意味合いも強い。現地では島民と毎日、さまざまな形で交流している。「素の近本光司として練習や生活をできる場所。原点になることができる島です」と1年の始めに絶対欠かせない濃密な時間となっている。
優勝後の訪問は、やはりみんなの反応が全然違うと感じている。それは個人タイトルも同じ。入団から7年連続でタイトルをとり続けてきた。両方とも「全然、当たり前じゃない」と断言しながら「毎日毎日、毎年毎年、すごく試行錯誤しながらトレーニングや、やることを変えながら常にベストを目指している。野球人生が終わった時にタイトルをとっていて良かったなって感じると思う。長くとりたいなって思います」と口にした。
8年連続となれば江夏豊を抜いて球団新。1年後には2つの大きな手土産を持って沖永良部へ。新たなモチベーションができた。【柏原誠】
◆8年連続なら球団初 近本は19、20、22~25年盗塁王、21年最多安打で、タイトル獲得は7年連続。阪神では67~73年江夏(67~72年最多奪三振、73年最多勝)に並ぶ連続年数で、今季も獲得すれば球団初めてになる。ちなみに、他球団でも8年以上は、62~78年王(巨人)17年、70~82年福本(阪急)13年、61~68年野村(南海)8年の3人しかいない。
◆沖永良部島(おきのえらぶじま) 鹿児島市から南に552キロにある隆起サンゴ礁の島。和泊(わどまり)、知名(ちな)の2町があり人口約1万1000人。年間平均気温22度。エラブユリやスプレーギクなどの栽培も盛ん。さとうきびから作る黒糖焼酎も美味。数多くの鍾乳洞があり「昇竜洞」は県の天然記念物。西郷隆盛が流罪とされた地としても有名。