現在2連覇中の関東大学リーグ戦1部で開幕5連勝中の東海大は、11月18日、東京・江戸川陸上競技場で大東大と全勝対決。ここで勝敗の鍵を握りそうな1人が、三浦昌悟副将だ。「最前線で身体を張って、前に出続ける。そのなかで全体に目を配って、鼓舞し…

 現在2連覇中の関東大学リーグ戦1部で開幕5連勝中の東海大は、11月18日、東京・江戸川陸上競技場で大東大と全勝対決。ここで勝敗の鍵を握りそうな1人が、三浦昌悟副将だ。

「最前線で身体を張って、前に出続ける。そのなかで全体に目を配って、鼓舞していく」

 トンガ人留学生を伝統的に受け入れる大東大は今季、OBの木川隼吾コーチのもとスクラムを強化。最前列に古畑翔、藤井大喜といった身長180センチ、体重120キロオーバーのPRを並べ、強烈な押し込みを披露している。

 それに対峙するのが、左PRとして日本代表5キャップ保持する三浦副将なのだ。身長180センチ、体重112キロの4年生は、相手の強さを認めつつも必勝を誓う。

「攻守に渡って(組むFWの)8人がこだわっているスクラムだなと感じます。個が強いというより、組織が強い感じ。こだわるという点は東海大も同じ。80分、手を抜くことなく勝ち切りたいです」

 ここまでの5戦中2戦では、ゲーム主将を務めた。FBの野口竜司主将が教育実習や日本代表の活動でチームを離れたためだ。代役を担っていた当時、三浦副将は自身の考えをこう明かしていた。

「竜司がいないことは、自分を含めた他の選手が成長できるチャンスだとポジティブに捉えていて。自分であればリーダーシップを取らなくてはいけないですし、他の選手にも『自分がリーダーだという意識を持って、考えてやっていこう』と話しています」

 当初は11月の日本代表ツアーにフル参加の可能性もあった野口だが、同月中旬からは教員免許取得に必要な授業出席を優先。東海大のチームにも合流し、大東大戦出場を目指すだろう。秋田工高出身のキャップホルダーは、心強い援軍とともにリーグ戦3連覇を見据える。(文:向 風見也)