巨人の4番サードが“長嶋魂”を持って大海原で勝負する。ブルージェイズ岡本和真内野手(29)が11日、都内の日本記者クラブ…

巨人の4番サードが“長嶋魂”を持って大海原で勝負する。ブルージェイズ岡本和真内野手(29)が11日、都内の日本記者クラブで会見。昨年逝去した巨人OBのレジェンド長嶋茂雄さんから指導を受けたことは「今でも忘れることはない」。教えを胸に秘め、メジャーリーグでの活躍を誓った。ユニークで自然体な人柄はそのままに、英語力や速球への対応を身につけて日々の成長へつなげていく。

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岡本の心には、巨人のホットコーナーの伝統が刻まれている。「入団した頃からジャイアンツの4番サードというポジションについて、いろんな方から指導してもらった。長嶋さんが球場に来られた時は、いつも声をかけてくださいました。直接、素振りを見てもらった時、時間にして30~40分だったと思うんですけど、今までで一番張り詰めた空気の中で、すごく集中した30、40分だった。今でも忘れることはないですし、すごくいい経験だと思っています」。約60年前にドジャースやホワイトソックスの獲得対象だった長嶋さんの魂も、メジャーに連れて行く。

プロ1年目。初のヒーローインタビューで「奈良から来たジョニー・デップです」とあいさつし、ファンの心をつかんだ。「ジョニー・デップと言ったことは、恥ずかしいので掘り返していただかない方がいい。テレビで出てきたら、パッとチャンネルを変えたりするぐらい恥ずかしい」と照れたが、自然体でユーモアあふれる人柄は、新天地でも貫く。

変えるのは、速球への対応だ。メジャーは平均球速が日本より5キロほど速い。「もっとこういう風にして行けば対応が上がるんじゃないかというのはある。取り組みながら、対戦していく中で対応していけるようにしたい」。語学も「せっかく行くなら英語しゃべれるようになりたいので、頑張ってコミュニケーションを取っていきたい」。来日した外国人選手が日本語であいさつする姿がうれしかった。現状の「真っさら」からの上達を誓った。

大リーグでは、同じ日本人のドジャース大谷が本塁打王を争っている。「誰が見ても全然違う。僕は僕で自分自身のレベルアップができるように頑張っていきたい」と冷静だ。ブ軍は球団全体でコンタクト率を重視するスタイル。「一番自分の中で意識して今まで取り組んできた。そういう部分にもっと磨きをかけたい」。ワールドシリーズに進出したチームカラーに、特長がぴったりと合致する。「強いチームだと思いますし、まずは自分が試合に出て。そこを狙っていかないといけない」と闘争心を燃やした。【斎藤直樹】

○…岡本がWBC出場へ、改めて前向きな姿勢を見せた。「僕自身の意思としては、選ばれたら日本代表のユニホームを着てプレーしたいという気持ちをずっと持っています。(連絡が)来て、選ばれたらうれしいなと思っています」。ブルージェイズのアトキンスGMも「組織として強くWBCを支持している」と語っていた。

○…岡本が愛娘に言及した。現地時間の今月6日に本拠地トロントで行った会見で「これがかわいいと(娘が)ロゴを選んだ」と明かして話題に。愛娘は「多分、それを言ったことも忘れてる」そうだが「結構前で、僕がポスティングを許可していただいて、すぐに動画を見せて、最初に選んだ。そのチームに1カ月後に行くとは思わなかったんで、びっくりはしました」と明かした。

○…岡本が巨人の歴代監督への感謝を口にした。原辰徳氏からは「立ち振る舞いだったり、バッティングのことも」助言を受けた。高橋氏については「結構無口だったんで、あんまり特に何も聞いてないんですけど」と“スルー”したようだが、阿部監督からは「『チームのために取り組んでくれ』ということをずっと言われていて。僕も本当にそういうつもりでやっていた」と話した。

○…岡本がヤクルトからホワイトソックスへ移籍した村上へ共闘を呼びかけた。セ・リーグで覇権を争い、日本代表ではチームメートに。前回のWBCではともに決勝の米国戦で本塁打を放った。同時期に海を渡ることになり「同じリーグで頑張ってきた。すごく尊敬する選手の1人なので、次は海外で(ともに)頑張りたい」と話した。