【茨城】第104回全国高校サッカー選手権準決勝が10日、東京・国立競技場であり、県代表の鹿島学園が千葉代表の流通経大柏…
【茨城】第104回全国高校サッカー選手権準決勝が10日、東京・国立競技場であり、県代表の鹿島学園が千葉代表の流通経大柏と対戦。1―0で初の決勝進出を決めた。両県の若い世代の選手たちは全国の舞台で躍動した。
■流通経大柏に1―0
この日の国立競技場は、4万2千人を超える観客や応援団の大声援で熱気に包まれた。
試合は立ち上がりから、両校の果敢な攻めが目立った。鹿島学園は前後半に計5本のコーナーキックの好機を得るなど、セットプレーで相手ゴールを脅かした。一方、流通経大柏はDFメンディー・サイモン友選手(2年)の3本を含む前後半で計13本のシュートを放った。それでも、互いに堅守でしのぐ展開が続いた。
試合が動いたのは、アディショナルタイム突入間際の後半45分。鹿島学園のFWワーズィージェイヴェン勝選手(2年)がゴール前でこぼれ球を押し込み先制した。流通経大柏も、最後まで相手ゴール前に迫ったが及ばなかった。
試合後、鹿島学園の鈴木雅人監督は「(流通経大柏は)頭一つ、二つも上の相手で厳しい戦いだった。プレッシャーもあるが、このまま茨城全体のサッカー『旋風』に乗っていきたい」と決勝へ意気込んだ。
敗れた流通経大柏の榎本雅大監督は「狙った試合展開になってもミスが出てしまった。負けてしまったが、良いゲームになった」と振り返った。
今季J1では、鹿島アントラーズが9年ぶりの優勝、2位で柏レイソルが追走した。さらにJ2水戸ホーリーホックは初優勝し、ジェフユナイテッド市原・千葉もプレーオフを勝ち抜き、それぞれJ1昇格を果たした。両県でサッカー熱が高まるなか、シーズン締めくくりにふさわしい両校の戦いぶりだった。(古庄暢、宮下晶)
■「頂点に押し上げたい」
バックスタンドにある両校の応援団席は、鹿島学園の黄色、流通経大柏の赤色と、それぞれのチームカラーに染まった。
鹿島学園の女子サッカー部主将の宿野部夏澄さん(3年)は「このまま初優勝を目指して欲しい」。女子は兵庫県で開かれた全日本女子選手権で神村学園(鹿児島)に敗れたが、4強入り。「J1鹿島の優勝もあって、地元の方の鹿島学園への応援も例年以上に温かく感じる。みんなで茨城を頂点に押し上げたい」
流通経大柏のスタンドでは、応援団が顔を赤く塗り、赤色でそろえた服を着て、迫力のあるチャント(応援歌)をとどろかせた。応援団の中崎真旺さん(3年)は「惜しかったが、全力で挑んでくれた」と話した。
鹿島学園は、12日午後2時5分から神村学園との決勝戦に臨む。(古庄暢、宮下晶)