雄物川(秋田)の赤川育也監督(23)は涙ながらに語った。「最後まで戦う姿を見て、良い選手たちだなと思いました」。 全日…

 雄物川(秋田)の赤川育也監督(23)は涙ながらに語った。「最後まで戦う姿を見て、良い選手たちだなと思いました」。

 全日本高校選手権(春高バレー)の準決勝で東山(京都)に敗れて初の決勝進出は逃したが、4年ぶりの4強入りだった。

 昨秋、チームは揺れた。日本代表でプレー経験のある前監督(46)による部員への継続的な暴力、暴言が発覚した。

 再建を託されたのが、卒業生の赤川監督だった。「(監督を引き継ぐ)プレッシャーもありましたが、それはどうでもいい。何より選手たちがしっかりこの春高でプレーできるように」。選手一人一人との会話を心がけ、主体性を引き出すことを意識したという。

 高いトスを打ち切る「オープンバレー」を磨き、選手たちは今大会、のびのびと力を発揮。3回戦は昨夏の高校総体準優勝の市尼崎(兵庫)を破った。

 アタッカーの佐々木悠成は「ただやるバレーじゃなくて、自分たち主体でやれた」。赤川監督は「大変な1年だったと思うが、雄物川の伝統をつないでくれた」。