今週の日曜日は、中山競馬場でフェアリーステークス(GIII・芝1600m)が行われます。 過去10年のフェアリーSは…

 今週の日曜日は、中山競馬場でフェアリーステークス(GIII・芝1600m)が行われます。

 過去10年のフェアリーSは、前走初角を9番手以内で通過した馬が7勝2着9回3着9回。前走初角10番手以下の馬が3勝2着1回3着1回となっていますので、前走の初角をある程度前目の位置から運べていた馬に分がある一戦と言えそうです。

 特に21年以降のフェアリーSは前走初角を10番手以下で通過した馬がすべて馬券圏外となっています。24年には2番人気だったキャットファイトが6着、23年のエナジーチャイムが3番人気14着など期待を裏切るケースも見られています。

 これはフェアリーSで使用されるコースが要因として考えられます。15年以降の12月末の中山の芝はすべてAコースが使用されていますが、翌年の1月からはBコースやCコースに変更されています。BコースはAコースの3メートル外に内柵が、CコースはAコースの6メートル外に内柵がそれぞれ設けられています。よって、内の傷んだ馬場がカバーされることにより、前に行った馬が残りやすい馬場状態になっていると考えられます。

 昨年末の中山芝はAコースを使用。そして、先週のみBコースとなり今週からはCコースが使用されます。内の馬場の傷みがカバーされる状況で開催される可能性が高そうですし、今年も前走の初角で後方に位置している馬が苦戦するという傾向が続くかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走馬体重436キロ以下で前走初角10番手以下
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:ギリーズボール、トワニ
(過去の該当馬:23年エナジーチャイム3番人気14着)

※特に言及のない限り、データは過去10年のフェアリーS(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるギリーズボールが該当しました。

 前走初角10番手以下の馬で注意したいのは、前走の馬体重です。過去10年のフェアリーSで前走初角10番手以下かつ前走馬体重436キロ以下の馬には好走例がありませんでした。

 前走初角10番手以下の馬が苦戦するのは、先述したようにフェアリーSが行われる馬場が要因です。そして、前走の馬体重が436キロ以下の馬はパワー不足であることが苦戦している理由として考えられます。

 過去10年のフェアリーSはすべて中山芝1600mで開催されています。中山の芝は高低差が5.3メートルもあるタフなコース。ゴール前には急坂も設けられていますので、起伏の激しいコースでも難なく走れるパワーが求められます。

 前走の馬体重が436キロ以下と小柄な馬については、筋肉量が足りないことからパワー不足の恐れがあります。それでも先行力のある馬であれば前有利な馬場を生かして好走するケースが見られます。しかし、前走初角で10番手以下だった場合は、馬場も不利に働くこともあり苦戦してしまうのでしょう。

 該当馬に挙げたギリーズボールは前走初角が10番手。前走の馬体重は428キロですので、ここ10年のフェアリーSの傾向からは人気でも信頼はしづらい1頭と言えます。

 前走は中山芝1600mで勝ってはいますが、新馬戦特有のスローな流れになったので道中で体力を消耗しなかったことが大きかったように思います。今回は重賞でタフな流れになりそうですし、前走の走りを鵜呑みにはできません。また、前走は相手関係に恵まれた可能性も否定できません。

 新馬戦の前走は一見すると強い勝ち方だったように映ります。しかし、前走の2着以下のメンバーで未勝利を勝ち上がっている馬はいません。このことから前走は低レベルだった可能性が高そうですし、重賞メンバーに入ると能力が足りないという可能性も十分に考えられます。人気で妙味も薄いですし、ここは思い切って本馬の評価を下げることも一考したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。