アストロズとの契約に至った今井(C)Getty Images 今オフに西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指し…

アストロズとの契約に至った今井(C)Getty Images

 今オフに西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた今井達也は、現地時間1月2日にアストロズと契約を締結。投球回数に応じた出来高払いと毎シーズンのオプトアウト条項が付帯する3年総額5400万ドル(約85億円)でサインした。

【動画】圧巻の3者連続三振締め!今井達也の1試合17奪三振シーン

 3年連続2桁勝利(10勝)を達成した昨季も防御率1.92、WHIP0.89、178奪三振(奪三振率9.89)のハイアベレージを記録した今井は、先発投手がやや手薄な今冬のストーブリーグにおける人気銘柄の一人だった。ポスティング公示当初には、複数メディアで1億5000万ドル(約231億円)との契約予想も飛び交った。

 そうした獲得レースの中で、「本腰を入れている」とされていたのは、17年ぶりの世界一奪還に燃えるヤンキースだった。実際、オーナーを務めるハル・スタインブレナー氏も、地元紙『Daily News』の取材で「ヤンキースに日本人選手がいたらいいなと思うかって? それはもちろんだ」「ヤンキースに日本人選手がいるのは、確かに重要なことだ」と興味を隠そうとはしなかった。

 ただ、今井がピンストライプのユニフォームに袖を通すことはなかった。契約交渉において、ヤンキース側は「イマイ側の希望に到底及ばないオファーしかしなかった」(米誌『Sports Illustrated』)とされているが、その内容は一体どのようなものだったのか。

 その内情がおぼろげに見えてきている。米紙『New York Post』の敏腕記者であるジョン・ヘイマンは、ヤンキースは今井を「先発ローテーションとしては全くふさわしくないと考えていた」と紹介。「ほとんどのチームはイマイをローテーションの真ん中、もしくは2番手クラスの先発とみなしていたが、ヤンキースだけはリリーフとして評価していた」というのだ。

 ヤンキースとしては、MLB実績のある投手の獲得にフォーカスした形なのだろう。しかし、今井を先発として評価すらせず、獲得競争で存在感を示せなかったキャッシュマンGMをはじめとする首脳陣の判断には、一部で批判が集中。『Sports Illustrated』は「今回の補強戦略は控えめに言っても『大失敗』だ。その全責任はフロント陣にあると言っていい。くだらないプライドを捨てて、何よりも選手の希望を優先させるオファーをしていれば、何の問題もなく契約できていた」と断じた。

 果たして、今井に対するヤンキースの見立ては正しかったのか否か。27歳の日本人ルーキーは、1年目から真価を問われそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】なぜ金満メッツは今井達也の獲得を“見送った”のか 現地メディアが「理解できる」と論じた理由

【関連記事】高橋光成の西武残留が決定 メジャー3球団からオファーも…流出阻止に球団本部長「非常に大きな戦力」

【関連記事】10年後のドラフト答え合わせ “史上最高額投手”となる怪腕の才覚を見抜いた「勝ち組」球団は? 超目玉の田中正義を巡って評価分かれる【パ・リーグ編】