【長岡一也=コラム「競馬白書」】◆エピファネイア産駒のギリーズボールに期待 昨年は、日本の競馬の新しい時代の到来を思わ…
【長岡一也=コラム「競馬白書」】
◆エピファネイア産駒のギリーズボールに期待
昨年は、日本の競馬の新しい時代の到来を思わせる一年だった。ダートの本場アメリカの牙城を崩し、秋のBCクラシックを日本馬として史上初めて勝利したフォーエバーヤングが年度代表馬の座を手にし、最優秀3歳牡馬に選ばれたミュージアムマイルは、皐月賞馬で暮には有馬記念を勝っていた。2年連続3歳馬がグランプリホースになったことで、この新しい流れが今後どう影響を及ぼしていくのか注目される。
新しい年は、今年もフェアリーS、シンザン記念から春の大舞台をめざす明け3歳馬の戦いがスタートする。なんとか弾みをつけ、なんとか春に実績を積み、秋には独自の路線をと、強い願望を抱いた3歳馬たち。そのスタートラインに立つどの馬たちにも、強い思いがある。それがどう実現するかを予測するのは、どう考えても難しい。だが、競馬だから必ず決着はつく。波乱含みと思いながらも自分なりの思いをまとめるしかない。
まず、牝馬限定のマイル重賞フェアリーSだが、11年ずっと1番人気馬が敗れていて、2着も2回しかない。2戦、3戦のキャリアの馬が多いだけに仕方がないだろう。この5年の1番人気馬をみると、最初のコーナーでハミをかんで折り合いを欠き、最後の伸びがみられなかったとか、気持ちが子供っぽいところがあり、行き脚がつかず位置取りが後方すぎたとか、他馬と何度か接触して伸びを欠いたとか、先団で運び、直線インコースからよく伸びたが、ノメってもたれるところがあったとか、直線で一瞬切れる脚をみせたが、外にふくれ気味になり、少しずつ脚をそがれてしまったなど、レース後のコメントをまとめると、勝ち切ることの難しさを思い知らされる。
いずれにせよ今回が試金石と考えるなら、昨年の優勝馬エリカエクスプレスのように新馬戦を楽勝して2戦目の馬を探してみたい。
何頭かいる中で目をつけたのがギリーズボール。2年連続勝ち馬を出しているエピファネイア産駒で、中山の急坂をスパッと切れる脚で1番人気に応えていた。このコース経験は大きい。
キャリア2戦組からは同じ父を持つピエドゥラパンを。走りが力強い。
シンザン記念は、京都の外回りのマイル戦というところにポイントがある。上がり3ハロンの最速馬が圧倒的に成績がいい。
シャープな末脚となると、11月の京都内回りのマイルの新馬戦を勝ったばかりのアルトラムスを狙ってみる。17頭の中団で折り合い、残り2ハロンすぎてからスパートしてあっさり3馬身抜け出していた。今度は外回りだからずっと有利な筈。騎乗したレーン騎手は、マナーも正しくいい馬と述べていたので、この馬の決め手は生きるだろう。
このところシンザン記念は、3年連続して無傷の2連勝で決着しているので、2戦目のアルトラムスの可能性は大きいと見ておきたい。キャリア2戦組からは逃げて7馬身差で勝ったディアダイヤモンドを。上がりの脚も速かった。
「弾みつけ 春の舞台に いざ行かん」